- Amazon.co.jp ・マンガ (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309274799
感想・レビュー・書評
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‘「大変なものを生んでしまった...」’
これは女も男も必携の書ではなかろうか...。
まず帯のコメントのそうそうたる女性メンバーに興味をそそられる。
犬山犬子、内田春菊、窪美澄、小島慶子、朧波ゆかり...。
この人たちにピンと来たら手にとってほしい。
筆者の田房さんという方はとても生真面目で正直。そして観察眼や洞見を有する方。
性や子供の事を通じての、今の、いや昔から綿々と続く女と男の深い溝、社会が『お母さん』に要請する役割への疑問などハッとさせられる洞察がたっぷりあった。
妊娠~乳幼児の子育てに悩む母親とそのパートナーにどうぞ。世間の常識に負けるな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
共感できるような、それほどでもないような……
母親学級とかで出会う、感じの悪い人たちの分析なんかは、すごく共感した。
しかし、これまで読んできた著者の他のエッセイ(『キレる私をやめたい』『「男の子の育て方」を真剣に考えてたら夫とのセックスが週3回になりました』『他人のセックスを見ながら考えた』など)と、一貫して同じことを描いている。
なるほどなぁ。
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「呪詛抜きダイエット」が面白かったので田房永子さんのこちらを読んでみた。育児エッセイかと思ってたら主に自分の性欲の話だった。
内容とは関係ないんだけど、私は女性器の呼称にめちゃくちゃ嫌悪感があるなと気づいた。男性器の方は大丈夫だけど、「女性が言う用」の呼称は苦手。この年になって自分のセクシュアリティを色々見直す部分があって新鮮。
妊娠〜出産〜育児って、社会からの「こうじゃないといけない」みたいなイメージ像の押し付けがすごくて、「うるせぇ!」って思うことも多いんだけど、この本を読んで再認識した感じ。「妻の妊娠中は男もち○こが腫れたりすればいいのに」っていうところのイラストで笑った。
性欲の向こう側とこっち側を行ったり来たりする気持ちはよく分かる。自分の体が性のためではなく(広義には性のためなのかもしれないけど)子供のためにある、という感覚。私はあの感覚から戻って来てないというか、出産してから更に自分の体が女性であることへの嫌悪感が増したなと思う。 -
妊娠・出産・育児を通して著者がその鋭い感性で感じとった違和感やしんどさを紹介。その洞察力でそういったことが起こるカラクリをひもとく。
読む前に想像した以上に多彩なテーマについて語られており、自分の気持ちに真摯に向き合った洞察と合わせて読みごたえたっぷり。
日本では「母とはこういうもの」という型があり、一人ひとりの女性の個性は関係なくその型にはめようとするし自らはまろうとする。
本人も周囲も、一人ひとりの気持ちや個性を無視した雑なとらえをしていて、なんとなくしんどさがあっても見ないようにしてるのかも、と思った。 -
男性も読むべきとお勧めされたので。
この本を読んでなかったら知り得なかった事も多々あり、参考になった。
いつか当事者になって再読する日が来る…事を願って大事に保管しておこうと思う。 -
よくぞ赤裸々に語ってくれた!
田房さんならではの観察眼。『何もしないジイさん』とか。
色々おもしろいけど、母親学級での自己紹介で、本当に思っていること話したかったって件や、産後に先輩ママとして妊婦さんたちに経験を語る会など、言えなかったことが この本で言えて、田房さんよかった!と思いました。 -
すごいおもしろい。率直に語られる「母親」という枠に嵌められることの不可思議さ。「自分の特徴」が削ぎ落とされて急に良い母親になったかのようなリセット感がすごいという話になんとなく感銘。そういう見方もあるのか。
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ママになったから急に変われるわけじゃない。でも、ママになると、"理想のママ像"を世間から押し付けられてる自分に気づく。そこで封じられた、自分の性欲とか、出産授乳で身体が変わってしまったことへの傷つきとか、自分は変わらざるを得ないのに、変わらずにすんでる夫への怒りとか、そういう、なかったものになっている部分をクローズアップされてる作品。この本に抵抗感を抱く人がいたら、それは、理想のママ像があって、こういうママではいて欲しくない!という、自分の考えが、原因かもしれない。田房さんの絵は文章よりなんか、生々しく、だからこそ、ストレートに色々伝わってくる。田房さんの本はおもしろいな。
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『母がしんどい』『呪詛抜きダイエット』とあわせて購入、読了です。
毒親って新生児の段階から始まるのかと思いゾッとしました。単純に「赤ちゃんにみじめな思いさせるなよ」と思いつつも、やはり母親という型のしんどさ、生きづらさはあまりに酷過ぎる。『母がしんどい』で描かれた実母との関係から来る苦悩と合わせて「どうなってんだこの日本は……」と随分考えさせられます。メディアが日々垂れ流す呪いがかった劣悪なメッセージと合わせて「今の日本は子どもを生んで育てる土地じゃないのでは」とすら思える。
私自身、お仕着せの「女性」あるいは「母親」を取り払って、一人の人間としてパートナーと向き合う目をもちたいと思います。 -
赤裸々感、飛ぶように流れるストーリーの中に、ハッとさせられる視点も多々あり。再読必須です。
子どもを持つ友人に、お勧めしてみようかなあ。
著者プロフィール
田房永子の作品





