ママだって、人間

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 298
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309274799

感想・レビュー・書評

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  • ‘「大変なものを生んでしまった...」’

    これは女も男も必携の書ではなかろうか...。
    まず帯のコメントのそうそうたる女性メンバーに興味をそそられる。
    犬山犬子、内田春菊、窪美澄、小島慶子、朧波ゆかり...。
    この人たちにピンと来たら手にとってほしい。

    筆者の田房さんという方はとても生真面目で正直。そして観察眼や洞見を有する方。
    性や子供の事を通じての、今の、いや昔から綿々と続く女と男の深い溝、社会が『お母さん』に要請する役割への疑問などハッとさせられる洞察がたっぷりあった。

    妊娠~乳幼児の子育てに悩む母親とそのパートナーにどうぞ。世間の常識に負けるな。

  • すごいおもしろい。率直に語られる「母親」という枠に嵌められることの不可思議さ。「自分の特徴」が削ぎ落とされて急に良い母親になったかのようなリセット感がすごいという話になんとなく感銘。そういう見方もあるのか。

  • 『母がしんどい』『呪詛抜きダイエット』とあわせて購入、読了です。

    毒親って新生児の段階から始まるのかと思いゾッとしました。単純に「赤ちゃんにみじめな思いさせるなよ」と思いつつも、やはり母親という型のしんどさ、生きづらさはあまりに酷過ぎる。『母がしんどい』で描かれた実母との関係から来る苦悩と合わせて「どうなってんだこの日本は……」と随分考えさせられます。メディアが日々垂れ流す呪いがかった劣悪なメッセージと合わせて「今の日本は子どもを生んで育てる土地じゃないのでは」とすら思える。

    私自身、お仕着せの「女性」あるいは「母親」を取り払って、一人の人間としてパートナーと向き合う目をもちたいと思います。

  • 赤裸々感、飛ぶように流れるストーリーの中に、ハッとさせられる視点も多々あり。再読必須です。
    子どもを持つ友人に、お勧めしてみようかなあ。

  • 「母がしんどい」の田房さんの作品ということで平積みになっていたのを即買い。
    自分が経産婦じゃないからか直接的に共感する部分はあまりなかったのは仕方ないですね…。
    だけど「#13 お母さん枠」のエピソードでは「私も深く考えずに(出産した友だちに)こういう言い方してたかも…」とビクッとするようなくだりもあって、勉強(反省?)するきっかけに。
    「#14 謝罪しまくりママ」も、ママでなくてもあるあるな話で反面教師にしないとなぁとか考えたり。
    程よく結界を張れるスキルって絶対大事!!
    田房さんの周囲の観察力・考察力がすごいなぁと改めて感じた一冊でした。

  • この赤裸々な実録は、先輩からの後輩への大きなエール。「やっぱりそうなんだ」「そんな風になるとは」「そうやって乗り切ったのか」…… 女性はもちろん、男性こそ読んだ方がいいと思います。夢(ム)ーガズムという名称に笑いました。

  • 知らないことばかりで読んでるか読んでないかでだいぶ妊婦さんやお子さんを産んだ女性への感じが変わる一冊だと思う。笑ってしまう部分もあるけど赤裸々に体験されたことや思いが書かれていて、こういうものが広まったら楽になる人いっぱいいるんだろうなあ。
    奥さんが妊娠してる人もしてない人も、結婚する予定とかなくても男性が読んだら目から鱗落ちまくると思う。ああ、知らないことばかりだ。

  • ママになったから急に変われるわけじゃない。でも、ママになると、"理想のママ像"を世間から押し付けられてる自分に気づく。そこで封じられた、自分の性欲とか、出産授乳で身体が変わってしまったことへの傷つきとか、自分は変わらざるを得ないのに、変わらずにすんでる夫への怒りとか、そういう、なかったものになっている部分をクローズアップされてる作品。この本に抵抗感を抱く人がいたら、それは、理想のママ像があって、こういうママではいて欲しくない!という、自分の考えが、原因かもしれない。田房さんの絵は文章よりなんか、生々しく、だからこそ、ストレートに色々伝わってくる。田房さんの本はおもしろいな。

  • 「親だって人間なんだ」ーこのことを理解することで、自分は大人になれた気がした。だから、本書のタイトルに惹かれて思わず購入。
    笑いつつも考えながら読めるコミックだった。

    完璧な「母」であろうとする人はどこかで行き詰まる。母に限らず、求められる役割を完璧にこなそうとする人はどこかチグハグな人間に見えてしまう。
    母から他者へ、あるいは他者から母への「母性の押し付け」は悪だと思う。
    そんなことを考えながら読みました。

  • 妊娠・出産の不安や悩みを本当に赤裸々に書いたコミックエッセイ
    出産前後の女性の性欲や世間のステレオタイプに対するストレスなど
    男性目線では気付かないだろうことも多い。

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著者プロフィール

1978年東京都生まれ。漫画家、ライター。2001年第3回アックスマンガ新人賞佳作受賞。2005年より男性向けエロ本、実話系雑誌、スポーツ新聞の風俗欄で連載を持つ。10年より「ラブピースクラブ」などの女性向けWEBサイトで連載を持ち、意識が完全にフェミニズムへシフトする。母からの過干渉の苦しみと葛藤を描いたコミックエッセイ『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)を12年に刊行、ベストセラーに。他の著書に、男性中心社会における女性の苦しみにピントを当てた『ママだって、人間』(河出書房新社)、『他人のセックスを見ながら考えた』(ちくま文庫)など多数。

「2019年 『エトセトラVOL.1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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