ウーギークックのこどもたち

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 115
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309274829

感想・レビュー・書評

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  • 生れた時からずっと子ども病院にいる女の子<るる>と、死期を迎えた子どもを病院地下のボイラ-室に連れていき、その子の魂を食べて暮らす<ウーギ-クック>との会話から、生きること、死ぬことの意味を考える、大人向けの絵本。 「人間は死ぬことを知っている悲しい生き物だ」 「あなたは死なないの?」 「いつ死ぬのか判らない、死ぬのかどうかも判らない」 「何だか可哀そうなひとね」 「いいや、俺は暗闇と湿気た処が大好きな、何処にでもいる普通の怪物だ・・・何だかつまらなくなってきた・・・お前の代わりに死んで灰になろう」・・・

  • 先輩からいただいた絵本。

    ウーギークック「の」子どもたち。

    どこにでもいる普通の女の子
    雷の意味
    死ぬことを知らない生き物
    みえないたましい
    悲しい気持ち、怖い気持ちを知ること
    それを美味しいと表現したこと
    最後の、涙の意味

    まだ消化できていない。
    でも、「の」、ということと、子供の表情。

    繰り返すことの根底にあるものは。

  • 脚本家の坂本裕二さんの文。
    独特に刺してくる。

    ”にんげんはかなしい。
    にんげんだけがいつかしぬことをしっているいきものだ” 

  • ウーギークックという響きは好き。
    終わりへ至る流れは、ちょっと違和感だった。
    でも、導入や絵の感じは雰囲気があって良い。

  • 2017.5

  • 個人的にはストーリーよりも絵が良かったな。
    “るる”が階段を下りるシーンと、ウーギークックが消えてしまうシーンが特に。

    なんだこのレビュー(笑)。

  • 生まれたときから病院に住んでいる女の子るる。
    その病院の地下には子供の魂を食べるウーギークックという怪物がいるそうだ。
    そういえば、先週は子供の人数が11人いたのに今週は10人しかいない。
    そこでるるはウーギークックに魂を食べるのをやめてもらおうと地下に行く。
    すると本当に地下には怪物がいて、何かを食べている。
    るるは友達が死ぬのは悲しいからやめてほしいと言うが、ウーギークックには悲しいというのが分らなかった。
    るるは自分の食事を取っておいて魂の代わりにウーギークックに食べさせてみるとおいしくない、と言われてしまう。
    そうして、来週食べるのはるるの魂だと言う。
    このままではるるは死んでしまう…。
    そして、最後の日、屋上に行くと半分透けたウーギークックが何かを差し出して食べろと言う。
    それはウーギークックの魂らしい。
    ウーギークックはるるの魂の代わりに自分の魂を食べることにしたのだとか。
    ウーギークックは自分の魂を食べると塵のように消えてしまった。
    だけれど、消える瞬間、ウーギークックは初めて死ぬことと悲しみが分かったのだった。
    そうして、この病院から子供がいなくなることはなくなったのだった。

    日本テレビ系の「Woman」というドラマの中に出てきた架空の絵本の書籍化だとか。
    外国の作品かと思ったら日本の作品だったとは。
    タイトルがゴーリーっぽい。

    ウーギークックに幸あれ。
    泣けはしないけれど、いい話。
    怪物も最後に心を持ててよかった。

  • へぇ~(ドラマは見ませんけど、、、)

    河出書房新社のPR
    「2013年7月3日~9月11日まで放送されていた話題のドラマ『Woman』(日本テレビ系列)に登場し、直後から「どこで購入できるの?」という問い合わせが殺到したという幻の絵本「ウーギークックのこどもたち」が3月に発売!
    著者は、文がドラマの脚本も手掛けた坂元裕二さん、絵はドラマ版と同じ林田秀一さんです。
    詳細につきましてはこちらをご覧ください。」
    http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309274829/

    ドラマ「Woman」
    http://www.ntv.co.jp/woman2013/

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著者プロフィール

脚本家。ドラマ「東京ラブストーリー」「それでも、生きてゆく」「最高の離婚」「わたしたちの教科書」「Mother」「Woman」「カルテット」等、向田賞ほか受賞多数。映画、舞台でも活躍。海外でも高い評価を得ている。

「2022年 『初恋の悪魔 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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