恐怖の作法 ホラー映画の技術

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 151
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309274898

感想・レビュー・書評

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  • 氏がどのように作品に向かい合ってきたかや、考えを整理した「小中理論」が記されている。
    serial experiments lainやですぺらにも言及がありそちらも面白い。

  • いま考えていることにクリーンヒットする内容で、これが必要だった。

  • 恐怖映画の第一人者が語る恐怖の作法。ひとを怖がらせるために、どのような作法があり、その中で新しいものを表現するために苦心していった様子がわかる。

  • 小中さんは、デジモンテイマーズで、私の大好きなアリスとドーベルモンの回の脚本を担当。それで名前を覚えた。ビッグオーもされていた。
    元はホラー作家だったのね。

    怖いの嫌いなのでホラー映画の構造はさっぱりなんだけれど、どういうふうな撮り方をすると怖いのか、どういう語りがいいのか、等は、脚本と撮影のやり方がわかっておもしろい。
    カット割りって大事なんだなあ。

    ホラー話の構造を分析しているのもあった。
    弟に、ネットでこんな怖い話を読んでしまった、と、メールしたら「検索したらいけない単語じゃねえか! 送ってくんな!」って怒られた話もあった。あれは名前がかわいいなあって思って読んだのに実は怪談で、非常に怖い思いをしたけれど、こうして分析されると怖さが薄れてよかった。

  • ヒッチコックがトリフォーによるインタビューをとおして自身の映画技法について語ったのが名著「映画術」。そのホラー映画版だろうと勝手に思い込んで本著を手に取ったが、読み進むにつれて後悔が募っていった。映像にこだわらずホラー的事象の様々な表現方法の定型についても紹介されているが、映像技法に関しては写真・イラストも少なく失望させられる。

  • 最近テレビは季節がら本当にあった怖い話とか心霊現象の特集がたくさん組まれていますね。この本はそういう話の総集編ではなくて、怖さを感じてもらうことを追究する小中理論というものについて書かれています。題名は作法ですが小難しい内容ではなくざっくばらんに書かれていて読みやすいです。怖さは伝播して増幅していく、今時のネットの果たす役割、まとめサイトの恩恵、20年前に遡ればパソコン通信BBSフォーラムからの派生などIT業界で働くベテランにも親しみ深い内容に仕上がっています。

  • タマフルで何度か小中理論と聞いていて、いつか読みたいと思っていた本。
    ホラー映画の理論が全編書いてあるのかと思っていたが、そんな事はなかった。
    小中さんの事を全く知らない状態で読んだので、個人的な所は興味を持てないまま過ぎてしまった。
    恐怖表現が書かれている所は興味深く面白かった。
    若干高いのがチョット。

  • 第一部の恐ろしいほどの面白さが、第二部、三部と行くにつれて失速して行ってしまうのは、現在のホラーの行き詰まりを表しているようで、寂しい。

    演出で「驚かせる」のではなくて、恐怖を感じさせる映像とはどんなものか、だけを追及する本。
    著者の関心から、神道的なのと神経医学的なアプローチはあったけど、民族・風俗な部分がちょっと片手落ちな感は否めなかった。自分も好きでは無いけど、ゾンビ映画がなぜホラー映像として受け入れられているか、と言うのも、何か足りなかったよなぁ。
    とはいえ、これからの恐怖映像を考える上で、まず土台に刷るべき本であることは、間違いないとは思う。

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著者プロフィール

1961年東京都出身。成城大学(映画記号学専攻)在学中より特殊映像専門のライターとして活躍。卒業後、映像ディレクターを経て『邪願霊』(88年)で脚本家としてデビュー。以来、ホラー/SF/ファンタジー系の脚本家として幅広く活動。幼少期から特撮作品に親しんでいたこともあり、『ウルトラマンティガ』など、特撮作品にも数多く携わる。代表作に『くまちゃん』(93年)、『エコエコアザラク』(97年)、『THEビックオー』(99年)、『ウルトラマンマックス』(05年)など。また近著に「恐怖の作法:ホラー映画の技術」(2014年/河出書房新社刊)、「光を継ぐために ウルトラマンティガ」(2015年/洋泉社刊)などがある。
アマチュア・ベーシストの一面を持ち、高校~大学時代はクロスオーバーなどのコピーに勤しんだ。NHKの『BABYMETAL現象〜世界が熱狂する理由〜』(2014)を見て、2015年よりブログ『BABYMETAL試論』の執筆を開始、彼女たちの活動を追い続けている。

「2016年 『BABYMETAL試論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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