総特集 三原順 少女マンガ界のはみだしっ子

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 90
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309275796

感想・レビュー・書評

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  • まったく三原順先生は特異な漫画家だったと思う。突然の死から早くも二十年。こうしてムックが出るのは本当に嬉しい。忘れられない人がたくさんいるんだなあとしみじみ思った。

    なにはともあれ、この表紙。四人それぞれの性格を、一言の説明もなしに絵だけで描ききっている。この一枚だけで、あの場面この場面とどんどん頭に浮かんできてしまう。たくさんのイラストがカラーで紹介されていて、そのほとんどが「はみだしっ子」。こうやってまた四人に会えるとは思わなかった。涙が出そう。

    たくさんの人が、三原先生や「はみだしっ子」について語っている。本当に「はみだしっ子」はいろいろ語りたくなる作品だ。「花とゆめ」という名の少女漫画誌に、こんな心をえぐるような漫画が載ってたなんて、少女漫画を読まない人は思いもしないだろうな。しかも絵柄は華麗な少女漫画タッチ。いつ「四人は幸せになりました。メデタシメデタシ」となるのかと思っていたら、そんな予定調和なんか蹴散らして進んでいくお話に、毎回息をのむ思いだったのを思い出す。

    三原先生が亡くなったのは、わたしが一番漫画から離れていた時期で(とにかく人生が忙しかったのよ)、その時どう思ったのか、あまり覚えていない。その後、文庫で読み直して、あらためてその凄さを思い知るとともに、自分が、ストーリーどころか、細かいセリフや表情やコマ割なんかに至るまで、かなり覚えていたことに驚いた。そういう強さのある作品なのだと思う。

    先生は「はみだしっ子」の続篇を考えていた、と書かれている。そうか、もしかしたら大人になった四人を目にできたのかもしれないのか。四人はいったいどんな人生を歩むことになっていたのだろう。

  •  「はみだしっ子」で有名な三原順さんについての特集号。
     私ははみだしっ子以外の作品を知らなかったんだけれども、これを読み、ファンサイトを読むと、「はみだしっ子」以外の作品にスポットが当たらないのはつらいなぁと思った。

  • 三原順復活祭、原画や下書きなど、見るとこができてほんとによかった。
    クリスマスローズ咲く頃、のあの印象的な絵、原画が展示されていて、感動!!
    ああ、最終回が載る冊子を手にした時の、言い難い緊張感を、思い出す・・・・
    いまなら、あのラスト、違う想いで受け取れるのだろうか・・・
    ああ・・・・・

  • これまで、三原順のことも漫画作品についても全く知らなかったのに、
    偶然見たTV番組で興味を持ち、本を借りました。
    面白ければ、行ってみようかしら?
     ざっと見ましたが、イマイチ好きになれない顔・・・。
     文章はあまり読まずに、おしまい。 以下もパスです。
    『URLはこちら https://www.facebook.com/miharajun.fanclub 『「三原順 復活祭 〜没後20年展〜」@米沢嘉博記念図書館』 : 
    2015年5月18日(月)23時30分からのNHK総合テレビのニュース番組「NEWS WEB」中のワンコーナー「シェアしたい!」で、三原順先生の原画展『〜没後20年展〜 三原順 復活祭』が紹介されました!
    URLはこちら http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/exh-miharajun.html 『「三原順 復活祭」』 :  第4期 2015年5月1日〜<s>5月31日</s> 6月14日(日)
     好評のため会期を延期します。
    東京都 千代田区 明治大学米沢嘉博記念図書館 』

    内容と著者は

    内容 :
    「はみだしっ子」等のイラスト、キャラクターグッズをはじめ、少女マンガ家・三原順の全作品を網羅。
    ヤマザキマリ、くらもちふさこらのインタビューや対談、論考、解説、既刊書籍一覧なども収録。

    著者 : 三原順
    マンガ家。本名・鈴木順子。1952年10月7日札幌に生まれる。
    1973年、『別冊マーガレット』掲載の「ぼくらのお見合い」でデビュー。
    1975年から1981年にわたり『花とゆめ』で連載された「はみだしっ子」シリーズによって熱狂的支持層を獲得、
    以降もセルフマーダー・シリーズ、「X Day」、「ムーン・ライティング」シリーズ等の名作・傑作で読者に感銘を与え続ける。
    1995年3月20日、病気のため42歳で死去。

    2015/05/18  予約 5/29 借りて読み始める。 6/3 ざっと読み終わる。

  • まんが

  • 「はみだしっ子」もう一度読みたくなった…。

  • 三原順の作品世界やその背景、

  • 2017/09/18

  • いまのマンガファンは、三原作品を読みこなすことができるのだろうか?
    いまだに拙い読み方をしている私には、よいガイド。

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著者プロフィール

三原順(みはら じゅん)
マンガ家。本名・鈴木順子。1952年10月7日札幌に生まれる。1973年、「別冊マーガレット」掲載の「ぼくらのお見合い」でデビュー。1975年から1981年にわたり「花とゆめ」で連載された『はみだしっ子』シリーズによって熱狂的支持層を獲得、以降もセルフマーダー・シリーズ、『X Day』、『ムーン・ライティング』シリーズ等の名作・傑作で読者に感銘を与え続ける。1995年3月20日、病気のため42歳で死去。

「2019年 『かくれちゃったのだぁれだ 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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