ヒップホップ・ドリーム

著者 :
  • 河出書房新社
4.31
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本棚登録 : 158
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309276052

作品紹介・あらすじ

新宿スタイルはリアルしか歌わねえ──
マイク1本で頂点を競う純粋なるヒップホップの精神とそれを裏切るシーンの凶暴で陰惨なる現実。ビーフや騙し合いが渦巻く世界でラッパーは何を夢見るのか?日本語ラップを牽引するカリスマによる自伝的「ヒップホップ哲学」の誕生!

【ストーリー】
俺は新潟に生まれて新宿で育った。親族の会社が倒産して親父は没落、おふくろはアル中になった。最初に警察の世話になったのは小五のときだ。売春婦が警察と追いかけっこするような街でゲトーの究極を学び、中学では地区の不良たちからダーティーなストリートを知った。――そして俺はラッパーになった。

【内容紹介】
ラッパー・漢 a.k.a. GAMIの初の自伝にして、日本のヒップホップシーンの壮絶なるリアルを描き出す前代未聞のドキュメント。
新宿のストリートで育ったMC漢が見た東京と日本の風景、強者ラッパーたちとの出会いや壮絶なるビーフ、凶暴な不良たちとのヒリヒリする関係、ラップの技術論からストリート・ビジネスとギャングスタ・ラップの真髄、そしてLIBRAとの繰り広げたビーフの最暗部までを赤裸々に語る。
日本社会に蔓延る矛盾を飲み込み、善と悪の彼岸でヒップホップの〈リアル〉を追求する「ヒップホップの哲学」にして、ゼロ年代以降の日本ラップ史に重要な足跡を残す証言多数。ファン必携の書!

感想・レビュー・書評

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  • 19780607 佐藤B作の息子 高田馬場四丁目 公文式 早稲田通り サモハンキンポー ユンピョウ 九龍城 北新宿四丁目 くびき顎城村 長岡市 素性 詮索 都営住宅 公務員住宅 貧富の差は露骨だった 西戸山公園 手配師 おたき小滝橋通り 新宿区立戸塚第三小学校 新宿のゲトー感 新大久保の変化 石原慎太郎の浄化作戦 西武新宿線沿いのグラフィティも一気に消された 人種密集地区 新宿区立西戸山中学 端から相手に勝てる見込みがないムードが漂う 仲違いや軋轢 中野三中 中野区の堀越学園 アメフト面白い? 明治通り沿いの現在オリンピックが入っているマンションに引っ越している 梵字ぼんじ 不動明王の文言 お笑い芸人の春日も東京オールスターの一期生だと言っていたから俺と同じチームだったらしい 吼えた 鈴木亜久里 チョコレート 観葉植物 戸塚警察署 字が怒っている 俺らはよりオリジナルなMS思想と独自のルールを必要としていた 『犬、走る』 崔洋一 アムステルダム 2003年B-Boy-Park 外人21瞑想 プロップスも得られる そこにある「何か」を具体的に直接歌うのがラップという表現だ 俺が巻くのはポリスとガンジャだけだぜ 邂逅 かしこ畏まります だいぶギャップ系なんですね でもそのディスの対象は漢だけは当てはまらない 敬う ナナメ社会論 措いておこう お前の股座 忌野清志郎 過激で下品な表現を愛の表現として成立させている そういう逆説的な表現でエンターテイメントできるのがヒップホップの面白さだ 組織の秩序は瓦解してしまう 空気入れ さながら井戸端会議で噂を広める"ミスター主婦"だ 新宿・西早稲田の鎖グループの事務所もそういう賑やかなヒップホップ・コミュニティにする為に作った 俺は代弁者じゃなくて、当事者だ。今再び確信を持って言える…新宿スタイルはリアルな歌しか歌わねえ。

  •  ヒップ・ホップの世界には一般世界とは異なるヒップ・ホップのルールがあり、たとえばラップバトルで「刺す」と言ったら本当に実行しないとフェイクとされてしまうため、本当に刺さなければならないなどあまりに実直すぎるルールであった。ハードコアの人たちが「菜食主義」と言ったら本当に肉類を口にしなくなるような、音楽には人を生真面目にさせるものが時折ある。そのルールに従っていれば観葉植物などによるストリートビジネスも現行法とは関係なくOKなようだった。

     日本版『ストレイ・アウタ・コンプトン』みたいな映画にして欲しい内容だった。今もビジネスに携わっている人がいるだろうに話して大丈夫なのか心配になった。

     以前、ZEEBRAさんがドラゴン・アッシュの古谷さんをディスった際に「かわいそうだなあ」と思ったものだが、それはヒップ・ホップの世界ではありであったことが、なんとなく分かった。

     先日まで3年間借りていた高田馬場のアパートの近くにこのような物騒な世界が展開していたとはと驚いた。

     宇多丸さんやダースレイダーさんといった男の墓場プロの人が登場するのだが、オレが知っているのとは違うどんな顔でMC漢さんと接しているのだろう。LL COOL J太郎を久しぶりに聴きたくなった。

  • 面白かった。強面の印象の強い著者がそこまでアウトローな少年時代を過ごしたわけではないというのは意外だったし、後半の所属会社との確執の話は非常にリアルだった。そういう社長、小さい芸能系の会社にいるいる。著者の主張を全面的に信頼するわけではないが、非は会社側にあることは明らかなのではないか、
    縦と横の間の、人間関係の斜めのつながりという発想は面白い。現場のリアルを見つめる観察眼と内省的な部分が結合している感じ。
    そう、そういう現場とか内面といった部分は非常に強いのだけど、大したこと言ってないリリックを社会派と自画自賛しているところだけは萎えた。狐火、ブルーハーブ、とかは確かにここ数年になってから社会派のリリックを紡いでいるが、ジブラもケーダブも宇多丸も、著者より余程鋭い社会的なメッセージを先行的に発している。そこはどう捉えているのか?著者が社会をどう斬るのか、お仕着せの言葉でなく煮込んだ末に出てくるものを見てみたくなる。

  • まず感想としてはめちゃ面白かった。
    漢を知ったのはダンジョンだったので、最初の印象はコワモテなキャラ重視のラッパーで、フリースタイルの技術はそこまでかなと思ってたけど、キャラは作ってるわけではなくリアルに醸成されたモノだとわかったし、リアルしかラップしないというルールと、とぢらかというと技術的にうんぬんというより、芸術的なタイプなのがそう見えていたんだと理解できた。
    そして、やっぱり信念が固い人は強いなとまた思わされた。

    カッコつけたがりなんだけど、それをあるあるネタのように心境を正直に書いてたりしてるのが面白い。
    登場人物については注釈で丁寧に説明が書かれていますが、かなり多く複雑に絡みあっているので、よくドラマとかであるヒップホップ関係者の相関図があるとわかりやすいし更に面白く読めそう。

    何者でも無いけれど自分も自伝書きたくなった。

  • 2017.6.19
    ロックバンドやパンクバンドのヒストリー本、アーティストの伝記のようなものは沢山読んできたが、ヒップホップは初めてで、ストリートでの話とか不良っぽい話とか大変面白く読んだ。パンクの人にも共通するけど、ラップ、ヒップホップの人も第一線で活躍してる人は超が付くほど真面目である。

  • よく出版できたな、と危ない話もありつつ、漢さん筋が通ってて、男としてカッコいいと思いました。

  • 日本語ラップを勉強したくなった

  • シノギの話とか、ライブラレコードとのいざこざの話とか、やばい人達の舞台裏が見れて楽しかった。

  • 編集の人の仕事のせいもあるのかもしれないけど、言葉選びがいいです。
    ボリューム感があって自伝として普通に面白いし、描写が上手いのか、その時の緊張感や興奮がよく伝わってきます。

    個人的にはMSCのリーダーとしての漢さんを知らなかったから、背負ってる感じがかっこよかったです。
    通そうとしてる筋も一貫してる。
    BOSSとかanarchyとのエピソードも面白かった。

    どこまで本当かわからないけど、こういう世界もあるんだなと思いました。
    それは行き過ぎでしょっていう哲学もあったけど。

  • 早く読むべきだった。

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