秘島図鑑

著者 :
  • 河出書房新社
3.67
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本棚登録 : 210
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309276151

作品紹介・あらすじ

秘島とは日本の「超」孤島。無人島で交通手段のない遠く離れた31の秘島から、今の日本が見える。本邦初の行けない島ガイド!

感想・レビュー・書評

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  • 島、島、島。エラくニッチな内容だった。本書に出会わなければ、沖ノ島が神聖な島なのだと知ることができなかっただろう。端々から著者の秘島へのパワーを感じる。

  • これまでもいくつか日本の島々を紹介する本は読んできましたが、初めて「幻の島」を紹介するものに出会いました。
    歴史書に記録があるもののその存在事実が曖昧な「南波照間島」、戦前の無人島探検ブームによって作り上げられたであろう「中ノ鳥島」。
    それぞれの生い立ち(?)の違いに時代や思想の背景がみえて面白かったです。

    かつては有人だったところもあれば、記録のある限り無人が続いているところもあり、それぞれの島の歴史は端的であれど読んでいて興味深いものでした。

  • 日本の離島についていろいろなデータとともに解説されている本。

    いってみたいなあと思う島がたくさんありました。

    (以上、ブログ全文です。)

    ブログはこちら
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4973476.html

  • 単なる無人島ではない、行きたくても行くことができない無人島。それらを秘島として紹介している本。
    二部構成で1部は秘島ガイド編。見開きで島の上空からの写真と、その次の見開きでその島の概略や歴史など。2部は秘湯ガイド実践編。無人島でも本籍地を置くことはできる、領土問題などなど。岩を島へアップグレードの話は知らなかった。
    Google Mapで見て何となく離島萌え~だったのが、その島の背景も併せて読むことで、単なる離島ではなく日本の歴史や領土問題がかなり関係しているという認識になる。そして離島開発は日本の開拓史でもある。資源の枯渇→放置、放棄になってしまった島が結構あるが、現存の離島とその周辺の資源はそうならないように努力することはできる。珊瑚を盗って行くような国から守ることも含めて。著者はそういうことを意図して作ってはいなかっただろうけど、結果としてそういう本にもなっているんじゃないかと思う。

  • 聞いたことのない島がたくさん。しかし、どの島にも歴史があり、日本史や世界史にも引けを取らない。大体は侵略、生物の絶滅など悲しい過去ばかりで、その傷跡生々しい写真には目を覆いたくなる。人間のエゴで島を壊していいのか?

  • 普段生活している範囲とは違う非日常感。日本にこんな場所があるんだなと面白く思った。普通に生活していると、考えることすらない場所。「行くことのできない島」が日本にはたくさんあって、それぞれに歴史がある。どこかセンチメンタルな気分になる。

    ざっと印象に残ったものを箇条書きする。
    ・島の開拓の歴史。
    ・アホウドリの乱獲、自然破壊。「◯◯鳥島」という名前が多いが、昔はアホウドリが多くいた。
    ・海底火山の活動により、20世紀だけでも小笠原諸島で新しい島が3回出現している(どれも波の侵食で消えた)。
    ・島の過疎化、島民の離島による無人化の歴史。
    ・大野原島は、リポビタンDのCMのロケ地になっている。
    ・「岩」と「島」の違い。「岩」には排他的経済水域は認められない。中韓の漁船の違法操業。
    ・秘島に漂着してしまった人の漂流記。

    読み終わってみて、「秘島」というものは不思議な魅力を持っているんだなと気付く。非日常感が楽しいのかもしれない。行くのが難しく本島とは隔絶された環境だからこそ、独特の歴史があって、それも面白かった。

    色んな資料の名前があげられていて、深く調べることもできそうだ。とりあえず、吉村昭の『漂流』を読んでみたいなと思った。

  • 無人島など日本国内にある「行けない島」のガイドブック。とても興味深い島の数々なのだが、読んでいると旅情を通り越して、無力感や寂寞感といったものを感じてくる。

    孤島。無人島。もし実際そこに行ってしまったら、飢えや孤独や恐怖で頭がおかしくなってしまうかもしれない。「島」というものには常にどこか旅情を掻き立てられるものがあるが、都会人が簡単に「憧れる」とは言ってはいけないものがあるような気がする。

  • 何でこの人は島を旅したいと思ったのかと思いながらパラっとめくり。

    「何でやりたいかなんて、理由なんてない」と誰かが言ったのを読んでるうちに思い出した。

    面白い事やってる人だな。

  • 人口(ほぼ)ゼロ、アクセスなし、な日本の秘島・無人島コラム集。
    表紙のデザインがお洒落です。
    読んでたら最後に判明、寄藤文平さんだ~!!なるほど。
    国内なのに遠い島。
    資源を取り尽くされて瀕死の島。
    なんだかキナ臭い島。
    非常に楽しめました。

    参考文献も巻末に1島ずつ掲載。
    何度も同じの使ってるがあるけど、その都度書いてあるのを丁寧と見るか水増しと見るか……まぁ使うことを考えるといちいち挙げてある方が親切かな。

    ブックデザイン / 寄藤 文平+杉山 健太郎(文平銀座)

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著者プロフィール

清水 浩史(しみず・ひろし)
1971年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。在学中は早大水中クラブに所属。NAUIダイビングインストラクター免許取得。卒業後も国内外の海と島をめぐる旅をつづける。テレビ局勤務を経て、東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了、同大学院新領域創成科学研究科博士課程中退。現在、書籍編集者・ライター。著書に『海駅図鑑──海の見える無人駅』『秘島図鑑』(ともに河出書房新社)、水中クラブOB高橋啓介との共著として『海に癒される。──働く大人のための「海時間」のススメ』(草思社)がある。

「2018年 『深夜航路 午前0時からはじまる船旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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