ハリス・バーディック年代記:14のものすごいものがたり

  • 河出書房新社
3.67
  • (4)
  • (9)
  • (5)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 85
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309276281

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ハリスバーディックの謎の一枚一枚の絵に内容を付けたもの。
    翻訳だから読みにくいのか、原語でも読みにくいのかすっきり終わらない話もあってモヤモヤ。
    14の物語それぞれの著者は著名な方ばかり。
    スティーブン・キングにその奥さん、ミュージカルウィキッドの原作者、ジュマンジ書いた人(絵本の原作でもある)。序文のレモニースニケットも聞き覚えがある。

    肘枕は原作忠実再現?誤字?腕まくらだと思うんだけど。

  • 同著者の作品「ハリス・バーディックの謎( https://booklog.jp/item/1/4309276202 )」は、意図して不完全な14話の「物語の一部」が集められた作品でしたが、これを元に14人の名だたる作家陣がそれぞれにイメージした物語を紡ぎました。発表から25年もの間ずっと謎であり続け、世界中の人々を魅了してきた14の物語に、ひとつの答えが提示された形です。

    個人的には最初からこちらを読むのではなく、ぜひ先に前作「ハリス・バーディックの謎」を手に取って頂きたいな、と願っています。「不完全であること」がどれほど魅力的なことか、読み手の想像力/創造力を刺激するものか。それを楽しんだ上で本作をお読み頂いた方が、この作品を充分に楽しめると思います。

    まだ読んでいる途中ですが、前作を読んだ上でのここまでの印象としては良くも悪くも「答え合わせ」という感じです。どのお話も面白く、原作へのリスペクトと作家ごとのオリジナリティ(それにウィット)が感じられます。
    読む前に私がイメージしていたものとは大幅に異なるストーリーばかりでしたが、それでも「なるほどー」と思える話に仕上がっています。

    ハリス・バーディック本人が書いた「本当の答え」ではありませんが、プロの作家が書いたとなれば、それなりの説得力を持った答えです。それだけに、これが正解なのだと私の中でイメージが固定されてしまう懸念…それだけがささやかな難点です。

  • ヨシタケさん推奨の本なんだけど~天才少年,アーチー・スミス(タビサ・キング)絨毯の下に(ジョン・シェスカ)七月の奇妙な日(シャーマン・アレクシー)ヴェニスに消えた(グレゴリー・マグワイア)別の場所で,別のときに(コリ・ドクトロウ)招かれなかった客(ジュールズ・ファイファー)ハープ(リンダ・スー・パーク)リンデン氏の書棚(ウォルター・ディーン・マイヤーズ)七つの椅子(ロイス・ローリー)三階のベッドルーム(ケイト・ディカミロ)そんなことやっちゃいけない(M・T・アンダーソン)トリー船長(ルイス・サッカー)オスカートアルフォンス(クリス・ヴァン・オールズバーグ)メイプル・ストリートの家(スティーブン・キング)~読むのに苦労する物語もあるね。何しろ,版が大きくて重いのよね。気に入ったのはロイス・ローリーの七つの椅子とルイス・サッカーのトリー船長ですね

  • 『ハリス・バーティックの謎』とつながる短編集。不思議な絵と文に負けない、幻想的な物語が集められています。この話が面白かった!と決められない程、楽しめました。
    初めて読む作家も多く、この本をきっかけに他の作品を読んでみようと思います。

  • 文学

  • シャーマン・アレクシーをもっと読もうと図書館の蔵書から検索予約。キター図鑑サイズ。
    ハリス・バーディックという人が書いた絵に作家がお話を添えた物。子供向けなのか子供目線で書かれた作品。スティーブン・キングが子供向け?と思ったが、良かった。(そもそもあんまり読んだことない)プロってやっぱりこういうオムニバスもきっちり仕上げてきて凄いわね。これは掘り出し物と言える気が。
    子供の時って大人苦手というか怖かったりするが、面白かったり優しかったりする大人には心を許し大好きと感じるが、こういう心情を久々に思い出せた。

  • 確かにワンシーンだけ提示されると色々と想像出来て楽しい。
    創作意欲が湧いてくる。

  • ハリス・バーディックが出版社に持ち込んだ14枚の絵。短いコメントが付いているだけで、本文は後日と言ったきり、二度と姿を現さなかった。その14枚の絵に、現代の英文学作家がストーリーを起したオムニバス。
    それぞれ、不思議な雰囲気のストーリーになっている。

    でも、横書きって読みにくいというか、なかなか入り込めない感じがする。
    あと、大きくて寝ながら読むには不向きだった(笑)。

  • 読売新聞の書評欄で紹介されていた記事を読んで、どうしても欲しくなり、書店に探しに行ったら、海外文学の棚ではなく、子供の本にカテゴライズされていた。
    たしかに「絵本」だし、ここに書かれている物語の主人公のほとんどは子供である。しかし、これを「児童文学」と呼んでよいものか。
    まあ、そんなことはどっちでもいい。

    この本には、謎めいた14枚の絵と、短い説明書きに着想を得た、奇想天外な14の物語が詰まっている。全部異なる著者によるオムニバスだ。
    それぞれ、謎めいた絵のように、オチがないようなものがほとんどだ。というより、読者は独特の余韻を、読み終わった後でもう一度不思議な絵を間返すことによって、味わうことになるだろう。
    ラストのキングによる「メイプル・ストリートの家」は圧巻で、ぜひ映像で観てみたいと思った。もちろん、14すべての物語が、アニメもしくは実写で映像化を望みたい。

    いや、それは無粋なことだ。

    14枚の絵から始まる物語は、固定されるべきものじゃない。観た者ひとりひとりが、それぞれに物語を紡いでいけばよいのだ。
    誰に読ませるわけではない、自分だけの物語を。

  • 14枚の絵を残して
    忽然と消えてしまった
    ハリス・バーディック氏にかわり
    作家たちが、一枚に一話ずつ
    お話を考えたという設定からして
    ワクワクする。
    訳者も、作家ごとに変わるので
    よりそれぞれの味が楽しめた。
    リンダ・スー・パークさんの
    「ハープ」

    ウォルター・ディーン・マイヤーズさんの
    「リンデン氏の書棚」
    が好み。
    両者とも初めて読んだが
    他の作品もぜひ読みたい。

全12件中 1 - 10件を表示

C・V・オールズバーグの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×