キャッツ: ポッサムおじさんの実用猫百科

  • 河出書房新社
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309276335

感想・レビュー・書評

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  • T.S.エリオットさんの猫の詩集ですね。
    ミュージカル『CATS』の原作です。
    T.S.エリオットさん(1888ー1965)は、アメリカ・ミズーリ州生まれ。1927年にイギリスに帰化されています。
    詩人、評論家、1948年にノーベル文学賞を受賞されています。
    挿絵のE・ゴーリーさん(1925ー)は、シカゴ生まれ。
    独特の韻を踏んだ文章と、独自のモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表しています。
    翻訳の小山太一さん(1974ー)は、専修大学教授(2015年時点で)エリオットさんの研究をされています。
    この詩集は、子どもたちのために、愉快な猫たちの生態を詩に託しています。
    エリオットさんの本来の詩はシリアスな作風だそうです。
    副題のポッサムおじさんは、エリオットさんの渾名だそうです。
    ミュージカルのロングランになるこの作品は、「詩人エリオットと画家ゴーリー、ふたりの愛あふれるごきげんな一冊」
    まさに、この一言につきますね。
    独特の韻律でリズミカルに猫たちを語ります。
    ねこ好きならずとも楽しくなりますね。
    挿絵も独特でユーモラスにあふれています。
    愉快な素敵な本のステージです。

  • ミュージカル Catsの原作だとか。
    ゴーリーの絵が良いです。

  • 劇団四季のCATSを観てから興味が湧き購入。
    文庫版よりこちらを選んだ理由はゴーリーの挿絵に惹かれて。
    とても可愛らしい猫が愛らしくひょうきんに描かれつつ、共に出てくるゴーリーが描く人間特有のひっそりとした佇まいがたまらない。とても良い。

    内容としては、いろんな個性を持った猫たちについて語るリズミカルでごきげんな詩が読んでいてとても楽しい。
    ミュージカルを観たあとだと特に「あの時のあのセリフはここからきてたのね」というような発見があってより楽しく読めた。
    1番のお気に入りはやっぱり「ジェリクルたちの歌」
    それから劇との違いが面白かった「ラム・タム・タガー」
    演劇上ではどうしてもキャラクターとして観てしまうけれど、詩のほうは実際の猫に寄せたであろう表現に溢れていてその差を味わうのも面白かった。
    「猫になりたかった詩人」ということで、猫目線から語られる表現が興味深い。
    訳者あとがきにちらっと出てくるグリザベラについての話は知れてよかった。

    こうなってくると他の訳でも読んでみたいので、文庫版にも手を出してみようと思う。

  • k図書館
    本書はミュージカル キャッツの原作
    TSエリオットは20世紀の英語圏を代表する詩人
    七五調の文体でリズムがよい

    ゴーリーの猫の絵
    上の方に目が付いていて怖い感じでは全くない
    シルクハットに気取った格好でユーモラス
    人間像は不気味だが、猫はいきいきと描かれている
    常に6匹の猫と暮らしていて、猫に対する愛情があったと図録に記載されていた
    だから可愛らしく描けたのだな

  • 猫様に相対する心得として読むべしw「猫とジッコンになる方法」とか、ラム・タム・タガーの『したいようにしかしやしない そういうもんさ しかたない!』とかね。
    読むにつれ、ゴーリーの挿画の猫たちがだんだん愛くるしく見えてくる。味わい深い。

  • 新居から窓を眺めると、この冬空の下で、ひなたぼっこしている猫と目が合った!
    あちらも、新しい住民か!とソロッと、ブロック塀を上がり、窓際までやって来て、私の方が先住者的存在で、上手に、ブロックの上を一回りする。

    丁度、この本を読んでいて、目を移した時の風景である。
    山高帽のシルクハットをかぶせて、ステッキを持たしたら、様になるような感じだと、一人微笑む。

    中の挿絵も、綺麗であり、こんな猫がいるのでは、とふと、思ってしまう。

    韻をふむと,もっと面白いだろうけど、訳からその面白みが、半減してしまう。
    英文も少し載せてくれたら、作者の意図がもう少し理解深まるのでは、……
    と、思いつつ、窓を見ると、今度は真っ白な猫が悠々とブロック塀を散策している!
    ちょっと、この本の挿絵が、頭から離れないかも…

  • ゴーリーが動物を扱う本は、だいたい、ひどい結末にならないと知り読んでみたけど、この本、挿画だけゴーリーだった。

    ネコもかわいいし、日本の掛け軸風の絵もあって楽しい。

    ミュージカル『CATS』の原作だと知る。

  • イラストにつられて手にした本。
    ミュージカルの「キャッツ」の原作ということだが、ミュージカルの方を観たことがないのでこの一冊の本にまとめられた詩がどういう脚本になってるのか気になるところ。
    七五調なのでリズムがよく、リズムがいいので陽気に思える。
    物語のような詩なので子どもでも読みやすいと思う。
    言葉にしたくなるような文章。出てくる単語がとにかくリズムがいい。
    ガムビー・キャットのジェニエニドッツ、ラム・タム・ダガー、ジェリクル・キャットなどなど。
    本の最後には訳注もついているので親切。

  • 今度、劇団四季キャッツを見に行くからということで本作を。内容的には☆2つだけど、ゴーリーの絵が好きだから、評価はプラス1つ☆。しかし、これを原作としたミュージカルって、どんなことになるんだろ?いくつかの話をピックアップして、みたいなところか?

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/747453

    ミュージカル「キャッツ」の原作。

    イラストは「ギャシュリークラムのちびっ子たち」「うろんな客」など
    美しいが怖い絵本で有名な作家、エドワード・ゴーリー。

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著者プロフィール

1888年ー1965年 アメリカ・セントルイスに生まれ、1928年、イギリスに帰化。『荒地』を発表、詩人としてゆるぎない名声を確立。1948年、ノーベル賞受賞。

「2015年 『キャッツ ポッサムおじさんの実用猫百科』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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