思い出した訪問

  • 河出書房新社
3.73
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本棚登録 : 285
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (72ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309278919

感想・レビュー・書評

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  • 何なんだろうね、この老人に少女!?意味なんか求めてもしょうがない。繊細な絵と韻文と雰囲気を楽しむ。

  • 読了


  • 1.おすすめする人
    →大人が読んでも楽しめる絵本が読みたい

    2.内容
    →ある少女が何年も経ってから約束を思い出すが、
     それが果たせずに終わる話。
     一見切ないだけに思えるこの絵本だけど、
     エドワード・ゴーリーの描く絵が
     不穏さを表現している。

  • 過去は取り戻すことが出来ないというのをゴーリー風味の不穏さで描いた絵本とても良い

  • 何年も経ってふと思い出した約束。
    エドワード・ゴーリーは、こんなに胸の奥が疼くようなせつない話も書くのだな。

    ドゥルシアという少女が外国に出かけた11歳の夏。
    家族の知人スクリム=ショーとともにクレイグ氏を訪ねる。口ひげとあごひげを生やした老人だ。

    クレイグ氏はドゥルシアに、紙は好きかと尋ねてくる。
    会話の流れで彼女は、
    「家に帰ったら、貯めてある封筒の内紙を送ります」と約束する。

    何年かしてその約束を思い出す。彼女は突如思い立って封筒の内紙を探す。すると、引き出しに敷いてあった新聞紙で、自分がクレイグ氏に会ったその秋に、彼が亡くなっていたことを知るのだ。

    なんだこのストレートな物語は。らしくない。でも良い。細部にはまだ無意味が宿っている。人はときにこういうどうでもいいことを覚えている。だからこそいっそう、ドゥルシアのこの地味な出会いがしかし一回性のものであることがきわだつ。

    ところで本作でも、時間のジャンプが行われている。ページをめくるごとに、数日が過ぎ、数週間が過ぎ、数ヶ月が過ぎ、数年が過ぎる。

    どうも作者は、時というものがただ過ぎるという残酷さとあっけなさ、いかにも意味がありげな無意味を、描きたがっているように思われる。

  • アレッ…ゴーリーなのに割とストレートに切ない…

    届くか届かないかは問題ではない、
    感傷ではなく、

  • S図書館
    めずらしく話になってる
    封筒の内紙を送る約束は守られなかった
    すでに老人は死去していた
    光陰矢の如しである

    中田あっちゃんは恐くないから買ったそうだ


  • 芸術や景色や慣れない海外の料理がわからない年の頃、雑誌の面白さもわからない少女の思い出。
    かつての高尚で洗練された功績を持つ老人、過去の栄光ときらびやかな人々を語る言葉言葉。
    ただ幼い頃の世界の持つわからなさが、ゴーリーの絵を通して、鬱々と不穏に描かれています。
    荒れた庭、欠けた像、失われた約束。死と暴力の外にいる猫たち。何かを語っているようで肝心なことは何もわからないこの感じ。

  • 悲しい話。老人との約束、思い出すのがあまりにも遅すぎた。

  • 淡々として寂しい感じのお話。
    どういうことか訳も分からない

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著者プロフィール

1925年シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章とモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表。おもな邦訳に『うろんな客』『ギャシュリークラムのちびっ子たち』など。2000年没。

「2023年 『どんどん変に…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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