- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309280660
感想・レビュー・書評
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軽薄(?)なタイトルとはうらはらにとても面白い着物コラム集でした。江戸時代の美意識「ホッソリ、スッキリ、スラリ」これが三つ揃って初めて粋を名乗れる。泉鏡花、永井荷風などの花柳小説や任侠映画の姐さんたちの着物の着こなしを俎上にのせ「着物の色気とは」について軽妙な語り口で徹底的に語ってらっしゃいます。個人的には「ふしだらすれすれのあっさりした色気」が粋かな?と「粋」について考えると興味が尽きません。しかし泉鏡花が花柳小説を書いていたなんて知らなかった〜読みたいです!そして昔の玄人女性の甲斐性には恐れ入ります。
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資料番号:011553138
請求記号:593.8/イ -
日本のファッションは「重ね着」と「ちらリズム」に特徴があり、これは着物原点があるのではと思い読んでみました。文中には色気がある着物文化が描かれていて、おもしろかった。でもやっぱり、カッコ良く色気がある着物でイメージするのは極妻の岩下志摩なんですね。。
・てろてろした着物がフォーマルで、ざっくりした着物がカジュアル。
・江戸時代に、遊郭の女たちから始まった下着を着物の裾から見せる確信的チラ見せファッションが流行。
・関西のはんなりな裾よけに対して、江戸のヤンキーな蹴り出し。
・商売女の腰巻(下着)には、有事を想定して紐がなかった!(脱がせやすいから・・ではなくて、色恋沙汰で首を絞められるのを防止するため)
・小股が切れあがったイイ女の「小股」とは足の親指と人差し指の間のこと!
・着物はもともと「小袖」と呼ばれている下着だった?
(確かに平安時代は十二単。。)
・『粋』とは究極のストイックな美意識であり、関西の「はんなり」「上品」や「華やか」「かわいい」とは全く違う。運命によって、「諦め」を得た「媚態」が「意気地」の自由に生きるのが「いき」である
・江戸時代は帯を前に結ぶのは「年増(既婚者」と「吉原の遊女」。後ろ結びは「娘(未婚者)」と働く女。 -
文献がしっかりしていて勉強になった。
独特な着物本。 -
着付けの本では決してなく、
ちょっと不良っぽい着こなしの着物や、
江戸文化や遊女が好きな人が読んで
面白い本だと思います。
五社秀雄の世界が好きな私には
とっても面白く読めました -
他のかたのレビューで写真が少ないことは
わかっていたけど、期待以上にハマってしまって
想像力の貧困さが恨めしく...。 -
和柄のデザインをもっと勉強したいので
わびさびではない、和の艶ってやつを知りたくて借りてみました。
読み物として面白い。 -
キモノに関するあれこれも勿論読み応えありますが、キモノ女性が登場する小説が紹介されてるのも嬉しいところ。