- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309286716
感想・レビュー・書評
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同じ薬剤師として書かせていただく。読んでいて共感できる部分も多く、薬剤師に限らず、医療に従事する担い手ならば一度は読んでもらいたい。
資本主義が当たり前になった結果、医療もビジネスよりに傾倒していると感じる。昨今の医薬品メーカーによる度重なるコンプライアンス違反の数々は、それを証明していると思う。
医薬品というものは服用する人を健康な状態に戻すこともある反面、かなりのリスクもはらんでいる。しかも、本質的に安全であるという保証はどこにもない。いまだになぜ効くのかわかっていない薬も多い上に、副作用が起こっているとしても専門家ですら判別できないことがある。一般の人には知られていないような副作用も数多い。
本書で語られることは、現時点での事実をベースにしている。これを読んで事実を知ったなら、できるなら反対意見の多くの実験データやエビデンスもあたってほしいと思う。
専門家の意見をそのまま聞くのではなく、様々な主張を統合して自分の答えを見つけてもらいたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宇多川久美子さんの「それでもコレステロール薬を飲みますか?」、2018.3発行です。私は、今、幸いにも薬のお世話になっていませんが、宇多川久美子さんの本は読みやすく、示唆に富んでいるので一読しました。表紙に、健診の基準値神話にダマされないとありますが、本当にそう思います。この本では、コレステロールや脂肪は本当に悪者か? 卵は一日一個というコレステロールの迷信、本当に怖いのはコレステロールではなく「酸化」とか興味深い話があります。もう10年ぐらい前、卵は一日一個と病院で言われたことを思い出しました。 生活習慣病の原因は生活習慣で、薬では症状は抑えても治すことはできないんですね。薬には副作用があるし、体内の酵素が奪われるというリスクがあり、できれば、生活習慣によって治したいですね!