- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309291659
感想・レビュー・書評
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素描をとることは、簡単に取りかかれることができるけれど、多くの人がその魅力を知らずに過ごしている。また、画を描くことが子どもの頃には言うまでもなく、誰でもが好きで夢中になってやっていたのに、成長するに連れて段々とやらなくなってしまう。それが学校教育の問題点のひとつで、創造性を育てられていない環境にしてしまっている、という指摘はそうだなぁと思う。
ここで取り上げているのは、素描をすることは物をよく観察する力を身につけること、よく観察し描くことは左脳の働きでなく右脳の働きが優勢になるということ、それは無心になることであり、フローの状態である。
それは現代の教育に求めらられている「創造性」を伸ばす方略に成るのではと思う。その観点からすると、「画がうまくなりたい」人のための本でありつつ、現代の創造性を高める教育をしたい教育者向けの本である。 -
右脳開発を期待して読書。
3Dのモノを2Dへと視覚情報を忠実に模写する際には右脳を使うとのこと。その脳の仕組みの解説と、段階を追っての練習法が記載されている。
練習する事で右脳が開発されるのかどうか不明。
どの練習も何時間も邪魔されない空間と、気力が必要。
5日間合宿セミナーもあるよう。
仕事やプライベートでの右脳の能力アップを目指すというよりは、純粋に絵を恥ずかしがらず描けるようになりたい人には有効な本だと感じる。
2013年の第4版と比較したが、あまり上手く訳されていなかった。2021年の新装版の訳の方が断然良い。
ワークブックにはピクチャー・プレーンや、ファインダーも付属(本書には手作りの仕方もあるので必要はないかもしれないが)してるらしく、併用もありか。
まだ技術を練習をするまでの気持ちにはならずに保留。ただ物事を細かく見つめて正確に捉える脳の使い方は、やはり仕事や人生にも活かせる右脳開発力だとは感じるので取り組みたい。 -
写実的にありのままに描く技術は、知覚つまりものを見る方法を教えることで、読み書き同様誰でも習得できる。基本技能は、エッジ、スペース、相互関係、光と影、ゲシュタルトを知覚すること。左脳の言語による妨害を抑え、右脳でゾーンに入る。一般的問題解決や創造活動に応用できる。
横顔の絵を見てもまず額・目・鼻などの単語で考えるのが普通?になるアメリカの教育ってある意味すごいと思いました。用紙サイズのフレーム付き十字マークの透明版を対象に向けて、水性ペンで輪郭をなぞるって、禁じ手のように思っていました。