芥川龍之介の桃太郎

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 87
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309293738

感想・レビュー・書評

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  • 『芥川龍之介の桃太郎』1月22日発売!衝撃のダークすぎるおとぎ話、怪作かつ傑作の、まるで現代を予言するかのような驚きの物語。芥川龍之介 著/寺門孝之 画 | 河出書房新社のプレスリリース
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000577.000012754.html

    青空文庫:桃太郎
    https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card100.html

    芥川龍之介|近代日本人の肖像 | 国立国会図書館
    https://www.ndl.go.jp/portrait/datas/224/

    てらぴかのえんがわ
    http://www.terapika.com/

    芥川龍之介の桃太郎 :芥川 龍之介,寺門 孝之|河出書房新社
    https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309293738/

  • 話は少し前に文字のみで読んだ桃太郎でしたが、絵がつくことで一気に違う世界に連れ込まれます。
    まず桃太郎の姿がイメージと違った。
    これは手にとって読まないとわからない世界です。
    ページが折りたたまれて開くと飛び込む異様な世界は紙の本ならではの世界です。
    今年のおすすめの一冊になりそう。

  • 桃太郎がクズという世界線のifストーリー。
    個人的にはこっちのほうが好みです。
    無益な殺生が復讐を生む、どっちが悪なのかは見方によって変わる、などの真面目なメッセージも含まれている気がしますが、桃太郎がクズすぎてちょっと笑いました。

  • 絵本版の芥川龍之介の桃太郎。小説版とどう違うのか。子供には読ませたくない表現や絵本にする都合上、一部カットされているが、ほぼほぼそのまま描かれている感じ。とにかく約100年前に書かれたとは思えない内容。お爺さんやお婆さんみたいな山や川で仕事をして過ごす生活が嫌で鬼退治を思い立ったというのである。そんな桃太郎に愛想をつかしていた老人夫婦はこれ幸いと鬼退治に行かせたと言う。鬼は鬼で平和に暮らしていたところに桃太郎一派の襲来に会う。お供の三匹が非道この上ない悪行三昧。非道の限りを尽くした桃太郎を恨み狂暴になったとかならぬとか。鬼の恨みは怖い。そしてとにかく絵がダーク。ダーク桃太郎ここに降臨と言う感じでした。

  • 別バージョンの桃太郎ではなく、
    みんなが知ってる桃太郎の事前・合間・最後に背景説明が足されているだけ。
    それなのにこんな事になってしまうのか…orz
    マジヤベーっす(O_O)
    桃太郎、私達が考えていたものとは全然違う物語なのかもしれない…

  • 「お爺さんやお婆さんのように、山だの川だの畑だのへ仕事に出るのがいやだった」ので鬼が島へ征伐に向かった桃太郎の話。
    桃太郎が侵略者、鬼が被侵略者として描かれている。

    なんとも芥川龍之介らしい風刺が散りばめられていて面白かった。
    発表されたのは大正13年ということから、前年の1923年に起こった関東大震災での出来事、資本主義、日清日露戦争や第一次世界大戦後の軍国主義を批判して書かれたのだろう。

    桃太郎を「天才」と皮肉り、物語は「ああ、未来の天才はまだそれらの実の中に何人とも知らず眠っている」と締め括られる。
    この最後の一文から、この時代の空気感が漂ってくるようだ。

  • そこまで読み応え感じず。
    想像の範疇

  • 芥川龍之介の桃太郎、子どもの教育にいいと中身を読まずに年端もいかない子どもにも与えることのないように。これは映画でいえば、PG12だろうね。中学生くらいなら、この作品のもつ不穏さが何らかの爪痕を残してくれるのでは。

  • おとぎ話とは全く異なる、稀代のワルの桃太郎。平和で牧歌的な鬼が島にお供を連れて征伐に向かうが…。現代の世の中を暗示するような物語と見応えのある挿絵で何度も読み返したくなる絵本。

  • 芥川龍之介、ここにあり!!!、という強烈なインパクトを「桃太郎」から浴びさせられた! 

    今の世相をつらつら思うに、人間に潜んでいるあるおぞましさを、コロナや、それに伴うワクチン接種への働きかけなどを通して、オカネ至上主義の、人間の善悪の悪の部分を徹頭徹尾実感させられた。。

    芥川はそんな人間の闇を知ってしまった故に、この「桃太郎」を著したのだろう・・・。

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著者プロフィール

1892年(明治25)3月1日東京生れ。日本の小説家。東京帝大大学中から創作を始める。作品の多くは短編小説である。『芋粥』『藪の中』『地獄変』など古典から題材を取ったものが多い。また、『蜘蛛の糸』『杜子春』など児童向け作品も書いている。1927年(昭和2)7月24日没。

「2021年 『芥川龍之介大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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