ちゃんと泣ける子に育てよう 親には子どもの感情を育てる義務がある

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  • 河出書房新社 (2024年9月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (212ページ) / ISBN・EAN: 9784309294360

作品紹介・あらすじ

子どもは安定した大人の前でしか、泣けないのです。
ですから「ちゃんと泣ける子に育てよう」というメッセージは、私たち大人が苦しみや痛みから逃げないでいこうというメッセージでもあります。
幼い子どもたちの感情の発達は、確かに危機的な状況にあるといえます。 そしてその危機は、残念なことに、決して他人事ではなく、一生懸命よい子 に育てたいと思って、ごくふつうに子育てをしている親子関係の中にも起こっているのです。(略)思いやりのある子、やさしい子に育つてほしいと願えば願うほど、子どもたちは感情をコントロールできない子どもに育って しまう。それが今の時代の子育ての現実なのです。(はじめにより)
第1章 感情はどのようにして育つのか?
第2章 子どもの「心の問題」
第3章 はどのようにして生まれるのか?
第4章 学校でみられる子どもたちの危機の姿
第5章 いまから親にできること
第6章 大人の義務と責任

感想・レビュー・書評

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  • ちゃんと泣けるって聞いたとき、「いや、子供はいつだってちゃんと泣いてるやん」と思ったけどそうじゃないんだ!

    悲しいとき、悔しいとき、辛い時にちゃんと悔しいと泣けること。その感情を親が受け止めて、抱きしめてあげる。安心を与えること。

    転んで泣いた子供に、すぐ泣くんじゃない!って言うんじゃなくて、「痛かったねぇ」と泣いた時の感情を受け止めてあげることが大事。

    簡単そうに見えるけど、切羽詰まってる時ってなかなか言えないよねぇ。周りの目を気にして、泣き止ませないとって焦っちゃいそう。
    その時は、「泣き止ませないと何か言われるんじゃないか、子育てがダメなんじゃないか」と心配になる親の気持ちではなく、転んで痛くて泣いている子供の痛い感情にまず寄り添ってあげる親でいたい。安心して、たくさん泣いて欲しい。


    と言うか、対話形式で進むんだけど、あゆみちゃんのパパが結構な鬼畜でやばい(笑)DVしてそうな典型的なパパで怖かった(笑)

  • いま1歳の息子を育てています。イヤイヤ期に片足を突っ込んでおり、泣き叫ばれるとイライラしてしまったり、じっとできないとなんでなんだろうと辛くなったりしていました。本書では泣ける子は生きる力に満ちている子であり、子供の悲しい、苦しい、悔しいという不快感情はいわば生理現象のようなものでありそれを無理に止めることは後々感情のコントロールができなくなってしまうとあります。一見難しい内容ですがカウンセリングのような会話形式なので理解しやすいです。この本を読むと子供の不快感情の関わりがとても大事なことがわかります。子育てに悩む方に見て頂きたいです。

    「親は子供の感情を育てる義務があります。親を癒してくれる存在として、子供を愛している場合や親の自尊心を満たすために、子供を愛している場合には義務を果たせないからです。」

    「受容とはだめなものはだめというところは崩さないまま、しかし、子供の不快感情を抱きしめることができることを意味しています」

  • 子育てしていると、日々慌ただしく、頼むから、にこにこご機嫌の"良い子"でいてくれと思う。今この瞬間で精一杯。

    そんな必死で子育てしている親に、長い目でみて今何が大切か、気付きを与えてくれる本だと思う。

  • 2025/11/23読了

    【心に残ったフレーズ】
    子どもは、安定した大人の前でしか、泣けないのです。

    【感想】
    忙しさや疲れたを言い訳に、自分の思うように動いてくれない子どもについ怒ってしまう。頭ではそれではいけないとわかってるのに、結局同じことを繰り返して寝る前に反省しての繰り返し。もっと子どもへの向き合い方をあらためたいと思っていたところでこの本を知れて読めて良かった。初版が発行されたのは二十年前だけど、それを感じさせない現代の家庭問題や育児の悩みに通ずる話ばかり。育児に悩んだとき、この本に立ち返りたいと思った。何度も読み返したくなる本。手元に置いておきたい。

    幼児のイヤイヤや癇癪との付き合い方に始まり、思春期の反抗やいじめなど、親としてはちょっと耳を塞ぎたくもなるケースも書かれている。特にいじめは自分の子どもが加害者にも被害者にも周囲の一人になるのにも、どれをとってもつらい話だった。もし自分の子どもがいじめや登校拒否やリストカットをしたら?自分の感情ではなく、子どもに寄り添ってあげられるだろうか。

    子どもがストレスを感じたときに、感情をそのまま出せずに意識を解離してしまうケース。近年増えている"予防的無痛化"も興味深かった。自分の子ども時代のトラウマも思い出したので、やはり親がどこかで子どもの感情に気づいて声かけをしてあげる必要はあるんだろうな。我が家の場合は繊細な子もたくましい子もそろってるので、両方の声かけが必要になりそう。

    でもまずはタイトル通り「ちゃんと泣ける子に育てよう」と思った。つい「静かにして」「泣かないの」と言いがちだけど、それで子どもの感情にどんどん蓋をして結果いつか爆発して壊れてしまったら元も子もない。まずは抱きしめて思い切り泣かせたあとに、どうしたのか聞いてあげられる親になりたい。毎回が無理でも心掛けよう。ぎゅうさせてくれる今のうちは特に。

  • 人によるのだと思いますが、私は会話形式で読みづらかったです。。結構読み飛ばしちゃったかもしれません。
    筆者と、子育て中のパパママの会話で進んでいくのですが、パパママ側の価値観や発言に共感できなかったので、終始違和感を感じながら読んでいました。

    子供には子供の世界があり、子供を尊重し、子供の気持ちを受け止めてあげることが、子供の心の健康な発達につながることを再確認しました。

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著者プロフィール

2021年4月より「大河原美以心理療法研究室」室長(https://mii-sensei.com)。臨床心理士・公認心理師、博士(教育学)。1982年東北大学文学部哲学科卒業。児童福祉施設の児童指導員として勤務ののち、1993年筑波大学大学院修士課程教育研究科修了。精神科思春期外来、教育センターなどの非常勤相談員を経て、1997年より東京学芸大学助教授、2007年より2021年3月まで教授。専門は、親子の心理療法・家族療法。
著書に『怒りをコントロールできない子の理解と援助―教師と親のかかわり』(金子書房、2004年)、『ちゃんと泣ける子に育てよう―親には子どもの感情を育てる義務がある』(河出書房新社、2006年)、『子どもたちの感情を育てる教師のかかわり―見えない「いじめ」とある教室の物語』(明治図書、2007年)、『子どもの「いや」に困ったとき読む本』(大和書房、2016年)、『子どもの感情コントロールと心理臨床』(日本評論社、2015年)『子育てに苦しむ母との心理臨床―EMDR療法による複雑性トラウマからの解放』(同、2019年)などがある。

「2021年 『いやな気持ちは大事な気持ち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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