十九歳の地図 (河出文庫 102B)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 53
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309400143

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  • 読了。貧しさと差別とコンプレックスが吹きだまる路地は都会にも地方にも、昔も今も、存在し続ける。それが見えるか見えないかは、何を見ようとするか、知ろうとするか、ただそれだけ。

  • 解説:松本健一
    一番はじめの出来事◆十九歳の地図◆蝸牛◆補陀落

  • 読み進むのが難しい。1970年前後に書かれた作品なのにさらに前のことのように感じる。しかし、描かれている人物たちの貧しさ、どうすることもできない憤りのようなものは、今また同じように人々の心のなかに存在しているような気がする。ただそれは、他者への直接的な暴力ではなく、自分自身に向けられた狂気かもしれない。

    「十九歳の地図」よりも他の作品の方が印象に残った。

  • 悲しみや憎悪や絶望でがんじがらめになってる感じ。十代ってそうだよね、と簡単に共感し合えるものとはちょっと違う。そういう境遇に生きた人特有のものかなと思う。憎しみでパンパンになるって、本人にとってはものすごく苦しいよね…。だんだん辛すぎて、早く読んでしまおうと一気に読みました…。よく目についたのが風が吹く描写。主人公の目線を通して表現されてて、その繊細さにすこぐ惹かれます。時々見え隠れするその繊細さがたまらなく好きだと思いました。

  • 表題作「十九歳の地図」はうだつの上がらない若者の憤慨を描いていて、なかなか面白かった。
    「一番はじめの出来事」は文章が稚拙で読みづらく、内容的にも別段面白く無かった。「蝸牛」「補陀落」もいまいち。

  • 閉ざされた現代文学に巨大な可能性を切り拓いた、時代の旗手の第一創作集——故郷の森で生きる少年たち、都会に住む若者のよる辺ない真情などを捉え、新文学世代の誕生を告知した出発の書!

  • 短編4つ全部重くて暗かった・・・。土着的な雰囲気は全体的にどうしても馴染めなくて、家族や世間への複雑な感情もなかなか掴めなかったんだけど、他人への距離感は「蝸牛」がぼくにはちょうど良く感じて面白く読めた。

  • 表題作だけ読んだ。スコセッシの「タクシードライバー」を連想した。鬱屈した暴力衝動。

  • う〜ん。

  • 泥臭い、人間臭い、プロレタリア文学、私小説、人間の根源。
    普段目を覆っている面を、大雨の中で風呂敷にぶちまけたような爽快感。

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著者プロフィール

(なかがみ・けんじ)1946~1992年。小説家。『岬』で芥川賞。『枯木灘』(毎日出版文化賞)、『鳳仙花』、『千年の愉楽』、『地の果て 至上の時』、『日輪の翼』、『奇蹟』、『讃歌』、『異族』など。全集十五巻、発言集成六巻、全発言二巻、エッセイ撰集二巻がある。

「2022年 『現代小説の方法 増補改訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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