世界悪女物語 (河出文庫 121B)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 492
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309400402

感想・レビュー・書評

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  • バートリがいたので。

  • 澁澤さんの、人間を描く切り口がすき。
    とにかくおもしろくってすらすら読めます。内容は重いけれど。
    私としてはエルゼベエト・バートリがいちばん強烈でした。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「エルゼベエト・バートリがいちばん強烈」
      血との相性が良かったのでしょうね、、、
      読みたいと思っているのですが、ずっと放ってあるのがアン...
      「エルゼベエト・バートリがいちばん強烈」
      血との相性が良かったのでしょうね、、、
      読みたいと思っているのですが、ずっと放ってあるのがアンドレイ・コドレスク「血の伯爵夫人」(国書刊行会)、、、
      2014/03/18
  • 380
    大悪女の生涯には、魔性にみいられ魔性の命ずるままに生きた人間のおそろしさ、女の本性の端的な表象が発見され、読むものを慄然とさせずにはおかない。ルクレチア・ボルジアからマグダ・ゲッペルスまで、情熱にかられ、愛欲に身をこがし、血にみせられ、権力につかれ、運命にもてあそばれながら、奔放に生き破滅へと落ちていった史上名高い十二人の大悪女たちの生涯を流麗自在に物語る。

  • <時代を挑発した悪女たちの、悲哀>

     澁澤先生による世界史の授業。年表を毒々しく彩った悪の華たちの生涯が、想像していたよりは毒のない、端正な文体で分かりやすく解説されています。
     歴史と人物の学習にもってこいの一冊なのは間違いない。ただ、あまりにも危険に満ちた事例が多発★

    ●ルクレチア・ボルジア―中世イタリアで最強の妹
     悪名高いボルジア家に生まれ落ち、兄チェーザレの野心を叶えるために政略結婚しまくった、世界史上最強の「妹」。チェーザレはヨーロッパをチェスボードに見立てて壮大な戦いをくりひろげ、ルクレチアは常に彼の重要な駒として進められたのでした。

    ●マリー・アントワネット―無邪気すぎたフランス王妃
     遊び好きで政治的な知識に乏しく、一国の財政がかたむくまで贅沢の限りを尽くした彼女を、ギロチン台が待ち受けていました。素は朗らかな性格で、育ちのいいお姫様だったのではないでしょうか。しかし、ときに並み外れた無邪気さは罪に値します。

    ●クレオパトラ―英知で輝いたエジプトの星
     近隣諸国の言語に通じ、巧みな話術と美貌で権力者を次々に落とした才女。彼女が美しかったとすれば、それは知性の刃で研がれた美だったようです。聡明ゆえに美しく、美しさが武器化した。だからこそ、女の魅力で訴えかけることに失敗した時、即、破滅を悟ったのでしょう。

     他にも「美貌と権力によって悪虐のかぎりをつくした女性、あるいはまた、愛欲と罪悪によって身をほろぼした女性」続出。
     はっきり言いますが、私はしたたかで欲深い女たちに憧れがあります。悪女性こそ、女が道を切り拓くための最強手段だ!

     しかし、歴史を揺るがした悪女たちも、余裕で世界をもて遊んだわけではなさそう。己の命運をかけて大見得を切り、背水の陣で時代を挑発した誘惑者。成功すれば世界が彼女のもとにひれ伏すかわり、一歩間違えれば派手に転落死……。そんな一抹の哀れさも感じられたのでした。

  • 文学
    歴史

  • 4-309-40040-x 251p ?・?・? ?


  • 嶽本野ばらさんの「鱗姫」を読んで
    エリザベート・バートリー を知りたくなって読んでみました。
    エリザベートに関しては他の本などで見たものと特に変わらないエピソードだったので(描写は一番過激で気持ち悪くなりました笑)いまひとつでしたが、他の悪女?たちのエピソードも強烈で楽しめました。
    悪女と言えども彼女たちも運命に時代に翻弄されながら、一生懸命生きていたのだろうと思いました。

  • フレデゴンドとブリュヌオーってこの本で初めて知った名前だけど、この二人が一番すさまじいと思った。
    いがみ合う女って怖い。

  • 澁澤龍彦さんが考える世界的悪女(男性を顎で使い、一国の運命を左右する女傑)12名の悪事を綴った本。ヨーロッパの悪女が多いなか 則天武后は最凶に描かれている

    ここに出てきた悪女は サディスティックな快楽殺人者にも、狂気の帝国主義者にも見える。いびつな名門意識と精神的未熟性、不幸な結婚と不幸な最期は 共通している


    ヒトを起点として 相関関係をつくり 歴史的事実を追いかける方法も 物語として 面白い

  • べっきーなんてかわいいもんだなこりゃ。これを読んでぞくぞくしてしまう自分をかえりみると、人の本性はこっちだと思ってしまう。

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著者プロフィール

1928年東京生まれ。東京大学仏文科卒。フランス文学者、エッセイスト、小説家、翻訳家。マルキ・ド・サドやジョルジュ・バタイユの著作の翻訳・紹介をする一方、人間精神や文明の暗黒面に光を当てる多彩なエッセイを数多く発表。晩年は小説を発表するようになり、遺作となった『高丘親王航海日記』は第39回読売文学賞を受賞した。1987年没。

「2018年 『ドラコニアの夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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