世界悪女物語 (河出文庫 121B)

著者 :
  • 河出書房新社
3.55
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本棚登録 : 696
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309400402

感想・レビュー・書評

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  • 澁澤龍彦の軽妙な文章で短いページで世界の有名な悪女を説明してくれる。歯切れがよく悪女を断罪するでもなく、楽しいおもちゃのように語る文章は最高だ。
    一方、半世紀以上前の本だけあって価値観も古いし、短いページだから仕方ないとは言え一面的な見方しかしてない場合もある。というか半分以上の人物について別に悪女だと思わなかった。

  • バートリがいたので。

  • 澁澤さんの、人間を描く切り口がすき。
    とにかくおもしろくってすらすら読めます。内容は重いけれど。
    私としてはエルゼベエト・バートリがいちばん強烈でした。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「エルゼベエト・バートリがいちばん強烈」
      血との相性が良かったのでしょうね、、、
      読みたいと思っているのですが、ずっと放ってあるのがアン...
      「エルゼベエト・バートリがいちばん強烈」
      血との相性が良かったのでしょうね、、、
      読みたいと思っているのですが、ずっと放ってあるのがアンドレイ・コドレスク「血の伯爵夫人」(国書刊行会)、、、
      2014/03/18
  • 380
    大悪女の生涯には、魔性にみいられ魔性の命ずるままに生きた人間のおそろしさ、女の本性の端的な表象が発見され、読むものを慄然とさせずにはおかない。ルクレチア・ボルジアからマグダ・ゲッペルスまで、情熱にかられ、愛欲に身をこがし、血にみせられ、権力につかれ、運命にもてあそばれながら、奔放に生き破滅へと落ちていった史上名高い十二人の大悪女たちの生涯を流麗自在に物語る。

  • 私が高校生の時に、澁澤龍彦にハマるきっかけになった作品であり、この手のほの暗い作品を読むようになったきっかけの作品。
    淡々としていて、ユーモアのある書き方で面白かった。

  • 則天武后とエリザベス女王の話だけ読んだ。
    (どちらも古典ラジオで聞いてから読んでる)
    事実が書かれてると思うけど、なんでそうゆう人になったのかが知りたいよね〜 もう無理だけど。
    エリザベス女王は悪女って括りなのかな?女性的な恋愛的な話ばかりでちょっと拍子抜けした。

  • 歴史上の悪女について簡単に紹介している本。
    妖人奇人の類の本は多いが、悪女という切り口でまとめてある本は意外と少ない。もちろん、この本のあとに同様の切り口の本は出ているが、そうした本の元祖ともいえる。

  • 則天武后がとくにヤバくて好きだった。

  • 3.4

  • 初めて読んだ澁澤龍彦の著作がこれだったような気が……します。世界史の教科書でも登場するような女性たちの悪女たらんエピソードに舌を巻きつつ、エリザベート・バートリーやフレデゴンドの悪女極まる壮絶なエピソードに、戦慄しながら惹かれていったのを覚えています。
    陰惨さはともかく、ここで取り上げられる女性たちには、各々の思想があり、野心があり、強さがあるのです。臆病で、それこそ妻の言いなりになってしまう皇帝のように、阿諛迎合することしか出来ない自分を見た時に、これらの悪女たちは、燦然と私に一つの生き方を教えてくれたのかもしれないのです。

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著者プロフィール

1928年、東京に生まれる。東京大学フランス文学科を卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介。また「石の夢」「A・キルヒャーと遊戯機械の発明」「姉の力」などのエッセイで、キルヒャーの不可思議な世界にいち早く注目。その数多くの著作は『澁澤龍彦集成』『澁澤龍彦コレクション』(河出文庫)を中心にまとめられている。1987年没。

「2023年 『キルヒャーの世界図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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