世界悪女物語 (河出文庫 121B)

著者 :
  • 河出書房新社
3.55
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本棚登録 : 699
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309400402

感想・レビュー・書評

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  • 澁澤龍彦の軽妙な文章で短いページで世界の有名な悪女を説明してくれる。歯切れがよく悪女を断罪するでもなく、楽しいおもちゃのように語る文章は最高だ。
    一方、半世紀以上前の本だけあって価値観も古いし、短いページだから仕方ないとは言え一面的な見方しかしてない場合もある。というか半分以上の人物について別に悪女だと思わなかった。

  • 3.4


  • 嶽本野ばらさんの「鱗姫」を読んで
    エリザベート・バートリー を知りたくなって読んでみました。
    エリザベートに関しては他の本などで見たものと特に変わらないエピソードだったので(描写は一番過激で気持ち悪くなりました笑)いまひとつでしたが、他の悪女?たちのエピソードも強烈で楽しめました。
    悪女と言えども彼女たちも運命に時代に翻弄されながら、一生懸命生きていたのだろうと思いました。

  • フレデゴンドとブリュヌオーってこの本で初めて知った名前だけど、この二人が一番すさまじいと思った。
    いがみ合う女って怖い。

  • 澁澤龍彦さんが考える世界的悪女(男性を顎で使い、一国の運命を左右する女傑)12名の悪事を綴った本。ヨーロッパの悪女が多いなか 則天武后は最凶に描かれている

    ここに出てきた悪女は サディスティックな快楽殺人者にも、狂気の帝国主義者にも見える。いびつな名門意識と精神的未熟性、不幸な結婚と不幸な最期は 共通している


    ヒトを起点として 相関関係をつくり 歴史的事実を追いかける方法も 物語として 面白い

  • 13/09/13 まあ、聞いた話だなあ。

  • もっと悪女っぷりがみたかったよ(´・_・`)

  • またこんなアクの強い本を読んでしまった・・・。エリザベス女王やルクレチア・ボルジア、則天武后やマグダ・ゲッベルスなど、古今東西の悪女について書かれています。

    全体的に、もっと一人ひとりについて詳しく書いても良かったんじゃないかなぁ、と思いました。あと、悪女と言われるに至るのは、政治的背景も大きく関わってて、一部の世界史マニアにはウケるとは思います。

    にしても主に中世のヨーロッパの暗っぽいイメージも手伝って、世の中には本当に恐ろしい人間がいるんだなぁ・・・と感じました。やっぱこの世で一番怖いのは人間かも・・・。

  • 河出文庫のかわいい帯に惹かれて購入。
    中身は悪女のお話ですが。。

    これまで名前ぐらいは知っていた程度の悪女たちの生涯を
    改めて知ることができました。

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著者プロフィール

1928年、東京に生まれる。東京大学フランス文学科を卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介。また「石の夢」「A・キルヒャーと遊戯機械の発明」「姉の力」などのエッセイで、キルヒャーの不可思議な世界にいち早く注目。その数多くの著作は『澁澤龍彦集成』『澁澤龍彦コレクション』(河出文庫)を中心にまとめられている。1987年没。

「2023年 『キルヒャーの世界図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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