漱石先生雑記帳 河出文庫 (河出文庫 169A)

著者 : 内田百間

• 河出書房新社 (1986年1月1日発売)

感想・レビュー・書評

[takasekiさんの感想 · 2021年4月22日]

夏目漱石に関する文章は、やっぱり百閒先生のものがいちばんおもしろい。
この２人の会話は少ないみたいだが、かなり味わい深い。
有名な漱石の鼻毛原稿の話など飄逸である。
谷口ジロー氏もコミックで書いていた漱石の癇癪も、百閒先生は面白がっているフシが合うような気がする。
百閒先生の書く漱石はたいへん人間味があって私は好きである。