日本剣豪列伝 (河出文庫 181A)

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309401560

作品紹介・あらすじ

上泉信綱、伊藤一刀斎、柳生一門、富田勢源、宮本武蔵、辻月丹、平山子竜、千葉周作、山岡鉄舟-剣を、人を殺すための武技から人を生かすための"道"にまで高めた古今の名人たちの至妙な業と、その果てに到達した自在の境地を、小説の名手が闊達な筆で現代に蘇らせた剣豪小説の古典。他に、著者の剣法に対する独自の見解を示した「剣法の起源」「剣法の発達」を併収。

感想・レビュー・書評

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  • 直木賞創設の元となった、40代での若さで逝った著者の作品を読みたかった。自身を「髷物作家」と称し、著者の視点で剣豪を分析した本書。日本人は何でも「道」にしてしまうものと思っていたが、本来殺人技として起こった剣法を極めた達人=剣豪が、生と死の狭間で禅に共通する人間形成に到達したのだと感じられた。著者は言及していないが、柔道、弓道は言うに及ばず、茶道、華道などと文武に「道」という精神が広まった嚆矢ではなかったか? とは穿ち過ぎかな~(^^;

  • 日本剣豪列伝
    剣法の起源
    剣法の発達

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著者プロフィール

1891年生まれ。1934年没。小説家、また脚本家、映画監督。早稲田大学英文科中退。 1923年『文藝春秋』の創刊に参加して文壇ゴシップ欄を担当。毒舌で話題を呼び,『由比根元大殺記』 (1929) ,『南国太平記』 (30~31) の成功で流行作家となった。32年には「ファシズム宣言」をし,国策的傾向の強い『日本の戦慄』で文壇に波紋を投じた。現在、エンターテインメント系の作品に与えられる直木三十五賞(通称「直木賞」)は、彼に由来する。

「2017年 『南国太平記 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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