ベッドタイムアイズ (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
3.17
  • (22)
  • (47)
  • (191)
  • (23)
  • (9)
本棚登録 : 715
レビュー : 57
  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309401973

作品紹介・あらすじ

スプーンは私をかわいがるのがとてもうまい。ただし、それは私の体を、であって、心では決してない。日本人の少女と黒人の恋人との出会いと別れを、痛切な抒情と鮮烈な文体で描き、選考委員各氏の激賞をうけ文芸賞を受賞した話題のベストセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 初の山田詠美(たしか処女作?)
    ツイッターで考えてることがセクシーで文体がめっちゃエロい東大女子を見つけたんだけどどうやら彼女が影響を受けた作品らしい。気になって読んで見たら納得、これが師匠なんだろうなって言われなくても分かる。セクシーな文章を書くめんどくさいけどかっこいい女って感じかな、うまく説明できないけどこれはハマる。万人ウケするわけじゃないけど心底魅了される人がいるんだろうなっていう印象を受ける。ちなみにきっかけを作ってくれた東大女子、めっちゃ好き。俺も美女を落とせる文を書きたい。

  • 魅力ほとばしる

  • 比喩表現まみれの、無駄な贅肉が削ぎ落とされたスリムで引き締まった濃密な文章。官能的で汚くて…ああ!好きな人に会いたくなる。

  • 2020/2/16
    小1時間くらいでさくっと読めたけど、濃密に凝縮されてる文章。
    恋愛って枠じゃなくてもっと広い意味で、自分とは正反対の価値観があることを感じた気がしてハッとした。今の自分の気分ににちょうどはまった

  • 0150
    2019/10/10読了
    短編のため、さらっと読めてしまう話だがゆっくりと文章を目で追っていきたい感じ。独特な表現が多いので、ゆっくり味わいながら読みたくなる。
    出会いから別れまで走り抜けたなあ。最初はただ2人で遊んでいるようにも見えたけど、特別だと思っていたんだねえ。
    スプーンのこともキムのことも詳しいことは分からずじまいだけど、とある2人の出会いから別れまでを覗き見るのは楽しかった。

  • 山田詠美作品としては二作目の読了。
    本作がデビューと言うことで、先に読んだ「ソウルミュージックラバーズオンリー」に比べると荒磨きの仕上がりって感じですね。でも既に「山田詠美文学」と言っていい独特の言葉選びのセンスがビカビカと光って眩しいくらいです。女性じゃないとかけない文章というか、オスには理解出来ないであろう感受性で、刹那的なその瞬間瞬間を艶かしく描写していて、作中の世界へ引き込む吸引力はスゴイの一言です。読んでいて何か説教じみてたり、押し付けてくるような主張とかも感じられないので、出会いから熱の上がった蜜月を過ぎ、裏切り行為に傷付き、誰にも見せてこなかったし自分でも否定し続けて来た純粋な想いに驚き、そして破滅的な別れ…と物語の筋は決して新しくもなんともありませんが、山田詠美の文章は、退廃的で傷付きやすくデリケートな彼女が出会ったばかりの男に耽溺して行く様の危うさや艶っぽさを見事に描き出していて自分の脳内で映像が浮かぶような映画を見ているような気にさせられます。そんな作品にはそうそう出会えませんからね。本当に素晴らしい作品です。

  • 2019.09.24読了。
    今年35冊目。

  • 山田詠美さんの文藝賞を受賞したベストセラー出世作の男と女の愛の物語。黒人脱走兵スプーンと日本人少女キムの出会いと別れの物語。日本が舞台なのにキムといいマリア姉さんといい渾名か愛称で本名ではないのかもしれませんね。結局は真面目な堅物ではなくろくでなし男だから惚れちまうのでしょうね。また悲恋物語だから万人の支持を得たのでしょうね。物語の続きを想像するにキムとマリア姉さんが仲直りし、それから十年後にふらりとスプーンが帰って来て「帰ったよ、日本語を覚えたんだ」と言って大人の恋が再燃するというのは甘過ぎでしょうか。

  • 横須賀の基地を逃げ出してきたスプーン。ナイトクラブで歌うキム。マリア姉さん、軟体動物のひしめくこの小屋で人を欲情させるような隠微な空間を創れるのは彼女だけ。

    文庫本なんだけど、ちょっと絵本風に大きな文字が嬉しい。絵は全くないけど、絵本なのかも。

  •  キムとスプーンとマリア姉さん。
     この三人の物語。
     キムとスプーンが出会い、そして別れ、その途中でマリア姉さんがちょっと絡んでくる、といったところ。
     性的描写は大騒ぎするほどでもないし、物語自体はそんなにドラマチックでもない。
     それなのに、一度読み始めてしまったら、一気に最後まで読み通してしまった。
     全くよそ見をすることなしに、だ。
     このキムという女性に恋をしたのだろうか。
     シンパシーを感じたのだろうか。
     このキムという女性と似たような女性と以前、付き合ったことがあったからだろうか。
     たいして面白くもないし愛おしくもない、と自分に言い聞かせながらも、結局は心に残ったままずっと忘れることが出来ない、そんな作品。

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著者プロフィール

山田詠美

一九五九年東京都生まれ。八五年「ベッドタイムアイズ」で文藝賞を受賞、作家デビュー。八七年『ソウル・ミュージック ラバーズ・オンリー』で直木賞、九一年『トラッシュ』で女流文学賞、二〇〇一年『A2Z』で読売文学賞、〇五年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、一二年『ジェントルマン』で野間文芸賞、一六年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。『賢者の愛』『つみびと』ほか著書多数。

「2020年 『愛してるよ、愛してるぜ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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