神聖受胎 (河出文庫 121O)

著者 :
  • 河出書房新社
3.31
  • (4)
  • (2)
  • (26)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 104
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309402055

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 480
    サド裁判の渦中にあった弱冠三十三歳の著者によるラジカルなエッセイ集。著者としては三作目にあたるこの書物が発表されたのは、安保闘争直後の騒然たる時期であった。往年の簡潔、明晰な軽みさえたたえた文体とは異なり、硬質でやや晦渋なスタイルで書かれた本書は、時代と対峙する精神の緊張感をはらみつつ、後半深まりをみせる数々の関心を論理的に展開し、強烈な衝撃力にみちている。

  • ユートピアの恐怖と魅惑/狂王ヘリオガバルスあるいはデカダンスの一考察/
    テロオルについて/反社会性とは何か/危険と死の弁証法/ワイセツ妄想について/檻の中のエロス/神聖受胎あるいはペシミストの精神/スリルの社会的効用についてあるいは偽強姦論/国語改革はエセ進歩主義である/生産性の倫理をぶちこわせ/
    恐怖の詩情/前衛とスキャンダル/仮面について―現代ミステリー映画論/「好色」と「エロティシズム」―西鶴と西欧文学/査証のない惑星/知性の血痕―ブルトンとトロツキー/十八世紀の暗黒小説/銅版画の天使・加納光於/燔祭の舞踏家・土方巽/「鉄の処女」―春日井健の歌/
    発禁よ、こんにちは―サドと私/裁判を前にして/第一回公判における意見陳述/不快指数八〇

  • [ 内容 ]
    サド裁判の渦中にあった弱冠33歳の著者によるラジカルなエッセイ集。
    著書としては3作目にあたるこの書物が発表されたのは、安保闘争直後の騒然たる時期であった。
    往年の簡潔、明晰な軽みさえたたえた文体とは異なり、硬質でやや晦渋なスタイルで書かれた本書は、時代と対峙する精神の緊張感をはらみつつ、後半深まりをみせる数々の関心を論理的に展開し、強烈な衝激力にみちている。

    [ 目次 ]
    ユートピアの恐怖と魅惑
    狂帝ヘリオガパルスあるいはデカダンスの一考察
    反社会性とは何か
    ワイセツ妄想について
    神聖受胎あるいはペシミストの精神
    スリルの社会的効用についてあるいは偽強姦論
    国語改革はエセ進歩主義である
    前衛とスキャンダル
    仮面について―現代ミステリー映画論
    「好色」と「エロティシズム」―西鶴と西欧文学
    知性の血痕―ブルトンとトロツキー
    銅版画の天使・加納光於
    燔祭の舞踊家・土方巽
    「鉄の処女」―春日井建の歌
    発禁よ、こんにちは―サドと私
    第1回公判における意見陳述〔ほか〕

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

全6件中 1 - 6件を表示

渋澤龍彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×