華やかな食物誌 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 112
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309402475

作品紹介・あらすじ

美食家の中にはたんに食欲が肥大し、味覚が鋭敏になっただけでなく、美味なものを食べたいという欲望を上まわる妄想や衝動に憑られた人たちがいる。表題作「華やかな食物誌」は、古代ローマやフランスの宮廷の豪華なる食卓へと読者をいざないながら、そういった美食に憑かれた奇人たちのさまざまな奇行や妄想を物語る。表題作他絵画や寺院などに関する18篇のエッセイを収録。

感想・レビュー・書評

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  • ローマ王国から中国まで、東西の「美食(つまりは奇食)」でうならせた有名人にまつわる話である表題作を最初1/3にふくむエッセイ集。ほとんどの作品は、エッセイというよりも歴史や故事というところだが、本人がエッセイと書いているので。

    また、表題部分以外では、美術史にまつわるエッセイをメインとして、短い文章がたくさんまとめられている。

    澁澤龍彦の博学系エッセイの例に漏れず、たくさんの歴史上の有名人や逸話が出てくるのだが、本書には、それらの固有名詞がやたらと多く、短い文だから仕方がないにしても「○○については説明の必要はないだろう」と捨てられてしまっているところが、読んでいて辛い。

    また、後半は書籍の解説、紹介文、パンフレット等への寄稿のような物が多く、記憶に残らないようなものも多い。

    それでも、個人の変わった逸話や、その話の裏話などは非常に面白いので、前半は読む価値あるかな。

  • 食を始め、絵画や舞踊など多岐にわたって澁澤の琴線に触れたものについてのエッセイをまとめた本。

    古代の帝王から実際に交流があった著名人まで同じ熱量で書かれていて面白かった。まるで見てきたような、って感じ。この本の中では土方巽がまだ生きていて、すごい時代だったんだなぁと思った。

    あと、寡聞にしてレオン・フレデリックという画家を始めて知ったけど、某A田氏の元ネタっぽくないか…。加山又造は前からそうかなって思ってて、ああ澁澤つながりで…とひとり合点した。

  • ローマの饗宴/フランスの宮廷と美食家たち/グリモの午餐会/イタリア狂想曲/クレオパトラとデ・ゼッサント/龍肝鳳髄と文人の食譜/
    ヴィーナス、処女にして娼婦/ベルギー象徴派の画家たち/アタナシウス・キルヒャーについて/シュヴァルと理想の宮殿/ダリの宝石/
    建長寺あれこれ/簫白推賞/絵巻に見る中世/私と琳派/私と修学院離宮/六道絵と庭の寺/観音あれこれ/「ばさら」と「ばさら」大名/
    土方巽について/透明な鎧あるいは様式感覚/城都景あるいはトランプの城/みずからを売らず/平出隆『胡桃の戦意のために』

  • 掲載されている何かを読みたくて買ってあった。古今東西、縦横無尽に語られる話は、しばしば脱線もあり本当に面白い。細かい知識がなくても楽しく読ませてくれるところは、いつもながら凄いなぁ。澁澤龍彦の書いたものを読んだのは、実に久しぶりだった。結局何のために買ったのかは思い出せなかったが、いくつか発見も。ヘリオガバルス、アプロディテとデメテール、キルヒャー、胡桃の戦意のために。

  • 色々なたべもの。

  • [ 内容 ]
    美食家の中にはたんに食欲が肥大し、味覚が鋭敏になっただけでなく、美味なものを食べたいという欲望を上まわる妄想や衝動に憑られた人たちがいる。
    表題作「華やかな食物誌」は、古代ローマやフランスの宮廷の豪華なる食卓へと読者をいざないながら、そういった美食に憑かれた奇人たちのさまざまな奇行や妄想を物語る。
    表題作他絵画や寺院などに関する18篇のエッセイを収録。

    [ 目次 ]
    華やかな食物誌
    フランスの宮廷と美食家たち
    クレオパトラとデ・ゼッサント
    ヴィーナス、処女にして娼婦
    ベルギー象徴派の画家たち
    アタナシウス・キルヒャーについて―略伝と驚異博物館
    シュヴァルと理想の宮殿
    ダリの宝石
    建長寺あれこれ
    蕭白推賞
    絵巻に見る中世
    土方巽について
    みずからを売らず―秋吉巒について〔ほか〕

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2009/11/10ブック・オフで購入

  • 2006/12/27購入

  • 澁澤龍彦のガストロノミーについてのエセー。そのほかには日本美術や現代舞踏家等々々・・・。最後の章の画家についての紹介文がダラダラと続くのはあまり面白くない。その画家の絵が一枚でも載っていれば別かもしれないが・・・。
    でもまあ、澁澤さんは素敵ですよ?やっぱり。

  • 学生時代によく読んでいたのに、澁澤さんの本を読むのは久しぶり。
    面白さはもちろんだが、本のにおいが充満していた大学図書館の書庫を時間が許す限り歩いて回ったことを思い出す。(2002.2.18)

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