- Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309402628
作品紹介・あらすじ
恋人より仲良しの僕とレイコは、ただの友達同志。大好きだから自由な二人でいたいと願う僕は、彼女のひたむきさに戸惑い、揺れ動く。試験休みの4日間。神戸の街を雨のように通り過ぎた17歳の恋を描く、永遠のティーンエイジ・ノベル。文芸賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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高校生の頃にハードカバーで読んで、なぜか号泣するほど感動、大人になってから、そういや昔泣いたなあと思って文庫で読み直してみたら、一体何に感動して泣いたのか自分でもサッパリわからなくなっていました(苦笑)。年をとるって哀しい。
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おそらく人生の中のある一時期、ある瞬間にだけリアルに存在する小説。言葉の使い方がうまく(ときに気恥ずかしくなることもあるが)、そのことがこの作品をコバルト文庫になることから救っている。
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今読んでもやっぱりなんてことないラブストーリー(ともいえないもの)なのだが、今回はなんだかわからないがものすごくよかった。校門での別れのシーン「一人で歩いていってほしいんでしょ」というレイコのセリフには思わず息が止まった。個人主義でありたい男とそれを理解したくない女というストーリーに自分と照らし合わせてしまった。ユーイチたちのバンドの名前が「ストリート・キッズ」。うーん、80年代だなあ。BGMは佐野元春でしょう、やっぱり。ラストシーンが坂道を下った交差点というあたりがいい。(20010810) -
世の中、確かにあんまりじゃない?と思う作品もある。でもやっぱり世の中に流布するもんは、それなりにどっかいいところがあるもんだ。
が、久々にきたよ。どうにもならない愚作。こーいうのを、自慰小説っていうんだよ。最低。いい所が、全くない。
日本語の勉強しなおしてこい!って。1984年の文藝賞だそうだけど、あの頃ってロクでもない世の中だったんだなぁって改めて思った。 -
この話の中のレイコは、私に似ていて.
一番、心に残ったところは、
「ただ、君が最も君を君らしく生きてくれれば、その幸せは君だけのものではないということぐらいは知っておいてほしいんだ。」
というところです。
2番目は、
「だけど、例えそうだとしても、他人から本当に大切に想われているってことは、人が生きて行く上でニンジンなんかより100倍も不可欠なことじゃないだろうか。」
というところです。
レイコがすべてを通り越して、「大学、どうするの?」と、高校2年の僕に聞くところがよく理解できた。 -
むっちゃ昭和のニオイがする本。非常にうすっぺらい。
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絶版してます、おそらく。私はブックオフで発見しました。
映画化もされていて(1993年にね)、主演が染谷さんなので見てみたい次第です。
高校生が過ごしたある4日間。 -
2006/05/04 高校生の話とは思えないのだけど。
80年代というのは、こういうのがポップだった時代なのね。