エロスの解剖 (河出文庫 121V)

著者 :
  • 河出書房新社
3.51
  • (18)
  • (19)
  • (62)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 266
感想 : 27
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309402772

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 哲学のゼミでのテーマ「エロス」を極めるために。
    東大の赤門前の古本屋さんで購入。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「哲学のゼミでのテーマ」
      何だか肩が凝りそうです、、、まぁ渋澤龍彦だから、思索に耽るには良い選択かな?
      バタイユの「エロスの涙 」も合わせて...
      「哲学のゼミでのテーマ」
      何だか肩が凝りそうです、、、まぁ渋澤龍彦だから、思索に耽るには良い選択かな?
      バタイユの「エロスの涙 」も合わせて、どーぞ。。。
      2013/09/19
  • 「優雅な死体について」、「サド=マゾヒズムについて」は特に興味深く読めました。『少女コレクション序説』よりは固くて装飾性のある文章だけど、澁澤節はやっぱり炸裂、かなり筆が踊ってる感じが目を通すだけで念々と伝わってきます。エロスに関連するワードとして乳房や近親相姦はもちろんのこと、貞操帯や玩具や媚薬をも紹介していたのは、さすが澁澤だなぁと思いました。

  • 数年ぶりに再読。性とその周辺にある事物を博覧強記の澁澤龍彦が縦横に語るエッセイ。性科学や生物学的に見れば内容が古いですが、本作は情報としてではなくて読み物として楽しむのが正解。人の持つ性的な幻想は果てしがなく、興味が尽きない。「マンドラゴラについて」では奇っ怪な植物=動物が紹介されており、西欧人が東洋に抱いていた憧憬が垣間見えるようで面白い。想像、幻想、奇想、人の可能性は飽くなき好奇心と空想なのだと改めて思った。

  • 女性の『性』について。

    貞操帯から、当時の絵画まで。
    時代背景が見えてくるものがあります。
    言われてみれば、なギリシャ神話。
    謹慎相関どころか、年齢をものともしない内容。
    面白かったです。

  • 読者を置いておくことも簡単な話でお茶を濁すこともせず、わかりやすくでも深く、そしてひとつひとつの章を短く明確にしてあるので内容に比べ読みやすかった。
    興味深かっただけじゃなくて刺激的で、こんなの読んでいいのかなとどきどきしながら美術の時間にこっそりページをめくったのを覚えている。読書で知る背徳感はとても心地よかった。ぎゃーぎゃーと氾濫するエロじゃなくて堂々と美しいエロス。おもしろかったです。

  • 女神の帯について/オルガスムについて/性とは何か/コンプレックスについて/近親相姦について/愛の詩について/優雅な屍体について/サドマゾヒズムについて/ホモ・ビオロギクス/オナンの末裔たち/乳房について/ドン・ジュアンの顔/
    エロティック図書館めぐり/『エドワルダ夫人』について/玩具考/マンドラゴラについて

  • ヤマザキマリ「リスボン日記」つながり。

  • なかなか面白かった。以下はお気に入りの箇所。
    「性とは何か」のゾウリムシの件が面白かった。相手を必要としない単性生殖を行う彼らも互いに愛欲のように駆られた行動をとる。
    これは愛欲は生物に根源的に備わる欲であり、また性に隷属するものではない。
    つまり、性交は生産的なだけのものと限定されるべきものではなく、むしろ一種の遊び、生物が持ちうる贅沢のひとつの属性として見たほうが科学的にも正しいのである。

    その他にも興味深い内容がたくさんある書だったと思う。

  • 博識すぎる・・・
    知性あるエロ

  • 貞操帯からオルガスム、コンプレックス、近親相姦、ネクロフィリア、サド=マゾ、オナニズム…。
    澁澤節の博覧強記。
    いやはや、やっぱりとんでもない。
    オナニズムの語源は旧約聖書のオナンから来ているそうだ。
    初めて知りました。
    本当に澁澤龍彦氏の本は勉強になる。
    知って得するかはおいといて。

全27件中 1 - 10件を表示

渋澤龍彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
谷崎潤一郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×