YES・YES・YES (河出文庫 ひ 1-1 BUNGEI Collection)

著者 :
  • 河出書房新社
3.59
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本棚登録 : 220
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309403403

感想・レビュー・書評

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  • 主人公はゲイではなく自分を壊すためにボーイ(男娼)になった、という前提がなかなかもうすでにゲイを見下していて歪んでる。またケツを使うとバカにされる風潮など。これはリスクがただ単に上がるということもあるでしょうが、それだけではないふうに書かれていると思った。

    解説が柿沼瑛子さんでニヤリとしました。
    屈曲位が1番気持ちいいとのことです

  • 男娼として働く主人公の性行為に関するエピソードを淡々と連ねた自伝的小説。
    退廃的でダラダラと過ぎてく日常に引き込まれるけどこの本の核心的な部分を言語化するのが難しい。馬鹿だからそんな事1度も出来た試しがないけど笑
    品性がなくて汚く感じている様が妙に色っぽい
    何回か繰り返し読みたい

  • 中学か高校の時に読んだ。内容はほぼ全然覚えてないけど、書店に並んでいたのを少しずつコソコソ立ち読みしたような記憶が…。最終的には図書館で借りて読破したような記憶が…。

  • 河出書房新社のハードカバー版
    父遺品

  • 「バー・アドレッセンス」で男娼をしているジュンという青年の物語。上野千鶴子が本作に対して、かなり高い評価を下していたのを記憶しています。

    初めは、「僕は自分を壊そうと思ってここに来た」という彼の上を通り過ぎていく客たちの姿を描いた、どちらかというと乾いた文体の小説ではないかと予想したのですが、思った以上にストーリーと登場人物たちの感情の起伏があり、純粋に楽しんで読める内容になっているのではないかと思います。逆に言えば、堕ちるところまで堕ちきっておらず、中途半端さを感じてしまったということでもあるのですが。

  • 2016/07/01-07/06

  • 10代の頃に自分の中に何もない気がして自分を壊したくなったけど、いまだに中身はそんなに変わってないのかも。40もとうにすぎて、手にしたのは未整理の経験と自動化された要領だけだとすれば、何も生み出せそうにない。これからも、主人公のようにいろんな人に会って衝撃的に生きていきたいなぁ。男同士のセックスが出てくるし、表現の陳腐さが目立つけど、89年刊行だし。そのころにも読んだ文藝賞受賞作でした。

  • この作者は美少年だったんだけど、ゲイではなくて、ノンケだったそうだ。
    そういうノンケが新宿2丁目で売り専ボーイをしていて、ノンケの好きなホモセクシャルの人が買っていた、という物語。
    この作者は今、どこで何をしてるんだろう?と思ったら、作家は辞めてた。
    作家じゃ食えないから、って。
    それに、もともと本をそんなに読むほうじゃなかったみたい。
    しかも、もう53歳?くらいになってるらしい。
    衝撃だった。
    ノンケで売り専ボーイだった美少年が53歳に!
    トレーダーやってるんだって。
    鎌倉で暮らしてるって。
    ノンケだってことは、結婚とかしたのかな?
    HP見る限り、独身みたいな気もするけど。

    ・・・その後、HPをよく読んでみたら、結婚して、息子が高2だって!

    高2の息子は、『yes yes yes』を読んで、どう思うんだろう?
    作家の子供って、いろいろたいへんなのではないだろうか。
    三島由紀夫の息子も、せっかく一流の中高一貫校に入ったのに、途中で辞めちゃったみたいだし。だってお父さんが三島由紀夫だったら、誰だって、まともじゃいられないよ。

    奥さんと、共働きかな?
    トレーダーだけでは、家族が生活していけないのでは?
    奥さんがけっこう稼いでいるのかもしれない。

    もういちど、売り専ボーイがトレーダーになって、高2の息子と鎌倉で暮らしている小説を書いてほしい。
    それぞれの瞬間に、その一瞬しか書けない、何かがあるはずだ。

    このHPも、ホントに、本人が書いてるのか、定かではないけど。
    オレは、ホントだと思う。
    http://chao213.blog.shinobi.jp/

  • 意外なほど心に残っている一冊。
    愛の散りばめられたお話。

  • 男娼として男に体を売る少年の話。表現に独特の言葉を使っているわりに、描写は直接的。特に注意書きなどはないけれど、これ読めない人もいるんじゃないだろうか。そういう特徴的なところを引き算すれば、バブル期の退廃的、刹那的な雰囲気がそこかしこから漂う物語。

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