翻訳困りっ話 (河出文庫 や 2-1)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309403434

感想・レビュー・書評

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  • 著者がまだ大学勤めであった頃のエッセイ連載がまとめられている。猫好きなので、猫が良く出てくるところは好ましかったし、翻訳に関する著者の意見を知るには良かった。
    ただ、連載媒体が専門雑誌?だったせいか、内輪ウケっぽい内容も多く、同業者へのイヤミっぽい内容もあり、若気の至り的な実験っぽい内容もあり、読んでいて「楽しい」気分にはなれなかった。
    翻訳者を目指す方や、翻訳ものが好きな方なら、参考にもなるだろうし良いのではないかと思う。

  • この人の最も有名な仕事といえば、やはりジョイス『フィネガンズ・ウェイク』の翻訳だろうか。翻訳に関する話題を中心としたエッセイだが、面白く愉しく読める。みんな、たった一語にホント苦労してるんだなあ。愛猫家としても知られる著者、ご自宅の猫の写真も多数。どころか、猫様による対談も収録。それから、猫様に訊ねたところ、前足のpadは「てのひら」でよい、後ろ足のpadは「足の裏」でよい、と、眠そうな目で答えてくれたとの由。そりゃあそうだ。

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著者プロフィール

1943年根室生まれ。翻訳家・英文学者。著書に『日本語は天才である』『ユリシーズ航海記』など。訳書に、ジョイス『ユリシーズ1-12』『フィネガンズ・ウェイク』、ダール『チョコレート工場の秘密』など。

「2020年 『リスからアリへの手紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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