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- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309403533
感想・レビュー・書評
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「1980アイコ16歳」の著者による、爽やかな青春小説。大学一年の陽は夏休みに映画製作に携わり、そこで知り合った男性にほのかな恋心を抱く。ひと夏の青春ストーリーを、私は中3の夏に読んだ。コバルト文庫(当時バリバリ少女小説!)以外は純文学と児童文学しか読んだことがなかった(極端だな)私が初めて手にした青春小説。堀田あけみ作品を読むのも初めてであった。
「1980アイコ16歳」は爆発的にヒットし映画化されたが、「フェアリーガール」に出てくる映画制作話は、おそらく「アイコ…」の映画化体験をもとに描かれたのかなと思う。コバルトに似て非なる青春恋愛もの、ということですごく印象的だった。コバルトほど甘ったるくないけど瑞々しく、ちょっと切ない堀田ワールド。その後堀田さんはコバルトでも何作品か出版し、それも含め、堀田さんの出す本はことごとくチェックした。
デビューが若かったため、年を重ねるほどに深みを増していく作品世界。成長する作家だな、と思いながら彼女を応援し続けた。彼女の作品の中でもこの「フェアリーガール」は地味な方かもしれないが、主人公の心模様が丁寧に描かれ、好感の持てる一冊だった。
もう一度読みたいけど、彼女の初期作品はもう絶版になったかな…(泣)。デビュー作だけは数年前復刊していたが、できれば他の作品も復刊してくださ〜い!詳細をみるコメント0件をすべて表示
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