少年たちの終わらない夜 (河出文庫―BUNGEI Collection)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 507
レビュー : 56
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309403779

感想・レビュー・書評

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  • カッコよかったよなー この本

  • こういうのへの憧れは今でもある。

  • どの短編も若く青く刹那的で力強くせつない。

    私にも確かに19の時があった、ということを思い出させてくれた。

  • 高校生だけど、イマイチ共感できない。時代が違うからなのか…。アウトサイダーな人達が燻っている話で、読んでいて痛い。

  • 東京の青少年って、こんな日々を送っているんだろうか…?
    街中で遭遇したらついつい目を伏せてしまいそうな登場人物たちに、戸惑いを隠せなかった。
    なんというか、特にコンビニの前とかで会いたくない人が多い。
    いや、こう、ねじがぶっ飛んだみたいな人ばかりでないのは知っているけれど。
    彼らには、彼女たちには、そういう環境の中にいるその人たちにしか経験することのできない「青春」があって、そこから得るものも学ぶものも、そして失うものも、私と違うものなんだろうか。
    でも、何となく、そうではない気もする。
    アプローチの仕方が違うだけで、重なるものはある気がする。
    そうじゃなかったら、読んでいて共感なんてできるはずないんだから。
    大体、多分、私だって、形と場所が違うだけで、彼らみたいに外れたねじがあるんだろうし。

  • 鷺沢萠さんがこの世を去つて早くも十年が経過しました。同世代の気鋭作家といふことで、その作品には注目してゐただけに、訃報には驚いた記憶があります。
    『少年たちの終わらない夜』は、鷺沢さん最初期の作品集。即ちまだ十代の頃です。
    改めて読むと、当時はこんな文章書いてたんだな、と後年の作品との相違に軽い驚きを禁じ得ないのであります。

    表題作ほか四篇が収録されてゐます。いづれの作品にも、二十歳を目前にしたハイティーンの不安や絶望、焦燥感といつたものが蔓延してゐるのです。

    「少年たちの終わらない夜」の川野真規くんは高校三年生。バスケの引退試合で、勝ちたいがあまりにレフェリーの目を盗んでインチキをしてしまふ。そのお陰で勝利しますが、のちに一人でゐるところを試合相手のメンバーに見つかり、報復でボコボコにされてしまふのです。彼の頭には、いかに仕返ししてやるかといふ考へしかなかつた...

    「誰かアイダを探して」の「僕」とアイダは十九歳。二人は偶然知り合ひ毎日逢ふやうになる。しかしアイダは「二十歳になったら...」と云ひかけたままどこかへ消えてしまふ。「そうだね、アイダ。二十歳になったら、何をやってもフツウのことになっちゃうよ」と「僕」はつぶやき、「でも怖がることはなかったんだよ。君は自分を気にしすぎたんだ」とアイダに伝へたい。アイダはどこにゐるのだ?

    「ユーロビートじゃ踊れない」は、タイトルがちよつと...といふ感じですね。ところでフーズボールなる遊戯の名を初めて目にしたのが本作であります。

    「ティーンエイジ・サマー」。「僕」・梶井・大野・良・浩次・そしてリンは小中高12年間、同じ学校で過ごした仲間であります。大学進学した者、海外留学した者、リンのやうになぜか進学せずアルバイトする者など、高校卒業後は各方面に散つたのです。そんな彼らが、十代最後の夏を過ごさうと集まつたが...

    とまあ、過剰なほど十代に拘泥した作品たちです。正直のところ、好みかと聞かれると返答に窮するのでありますが、恐らく登場人物たちも、「終わらない夜」は自分たちが作り出した幻想であることに気付いてゐるのでせう。もがき傷付いても正直に生きたい、作者自身の十代への決別とも云へるのかも知れませんね。

    それぢやあ、また。

    http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-502.html

  • 読んでいて、清々しい一冊。


    今でいうリア充な彼ら。彼らと同世代のころ、わたしの目には、悩みもなく、刹那的に生きている彼らの姿しか映っていなかった。それが羨ましくもあり、無責任だとも勝手に思っていた様に思う。

    でもこの本に出会ってからは、それは間違いだったと思えるのだ。

    彼らとて日々に違和感を感じながら、でも毎日を悲観的に過ごさずに済むように、エネルギーを煌めかせる術を持っていたのだろう。

    この本には、惚れた腫れたの恋愛話もなければアツい友情話もない。あるのは、淡々と続く日常と、少しばかりの距離感だ。何が起こっても、深刻味のないまま、場面は進む。それを、くだらないと一蹴するのは勿体ない。

    ここにあるのは、違和感だらけの世の中で、どう自分自身を引き上げ、沈み込まないように生き続けるか、もがきながらも時の流れに押されてゆく若者たちの姿だ。その姿からは、世代や年齢は関係なく、心を顧みるきっかけを読み取れると思う。

  • 100311/速/完/現代文学
    十代のころに読みたかった。21で読むべき本を。

  • 帰省して読む本がないので、学生時代に読んだ本を読み返そうと思い手に取った一冊。

    バブルを感じさせる文体だなあとか(固有名詞の多様なんかは特に)思うところはいろいろあるんだけど、20になる前の少年たちのピュアさを、異性である著者がここまで純度が高い形で文章化したということに、やはり高い作家としての力量を僕は感じる。

    何故36歳という若さで自殺してしまったのか、原因はよくわからない。僕としては、彼女の作品が長く読まれ続けてほしいと願うばかりである。

  • 表紙裏
    終わりかけた僕らの十代最後の夏。愛すべき季節に別れの挨拶をつげ、駆けぬけてゆく少年たちの、愛のきらめき。透明なかげり。ピュアでせつない青春の断片をリリカルに描き、圧倒的な支持をうけた永遠のベストセラー。待望の文庫化。

    目次
    少年たちの終わらない夜
    誰かアイダを探して
    ユーロビートじゃ踊れない
    ティーンエイジ・サマー

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著者プロフィール

鷺沢萠(1968.6.20-2004.4.11)
作家。上智大学外国語学部ロシア語科中退。1987年、「川べりの道」で文學界新人賞を当時最年少で受賞。92年「駆ける少年」で泉鏡花賞を受賞。他の著書に『少年たちの終わらない夜』『葉桜の日』『大統領のクリスマス・ツリー』『君はこの国を好きか』『過ぐる川、烟る橋』『さいはての二人』『ウェルカム・ホーム!』など。

「2018年 『帰れぬ人びと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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