- 本 ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309404240
感想・レビュー・書評
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やっっっっっと読み終わった。
最初から最後まで掴めなかった。文章が読みにくく、なぜか情景が入ってこなかった。
けど、夜寝る前になんとなくぼやっと星の世界?に入るような気分で読み終えた。
すごい古い本みたいで図書館でも書庫に入っており、懐かしの貸し出しカードを入れるところがついていた。
天体観測が好きな銅貨と水蓮の話。
長いことかかりすぎて2023の読み納めになってしまったし、そのまま2024の読み始めになった。やっと次の本に進める!次何読もうわくわく。 -
あまりにも少年たちの関係が危うげで、途中何度も頁をめくる手を止めてしまった。
銅貨は気づいていないが、恐らく誰よりも愛されているのが銅貨本人である。
水蓮と藍生の間に漂う親密さも、元はといえば銅貨という存在に根ざしているのではないか。
銅貨と水蓮の仲直りのシーンは、長野作品の中でも指折りの名場面だ。
この先きっと、これを超える『仲直り』と出逢うことはないだろう。
続く少年たちの糖菓の交換は、思わず見ているこちらが照れてしまう。
今回は再読で、初読は中学生の頃だった。
あのときは終わり方に寂しさを感じたものだったが、今はそうは思わない。
……それにしても藍生さんの不器用さと捻くれ具合には苦笑いをしてしまう。
藍生さんもまだまだ子供ということだろう。 -
面白かったです。
水蓮と銅貨の関係性が好き。お互いをかけがえのない存在だと思っているけれど、べたべたし過ぎない。程よい距離感です。
おそらく、代理母なのであろうタミーやバービィが当たり前の世界はディストピア感があってよいです。そして男の子しかいない。。
少年(名前は最後まで出てこない)は本当にオートマータだったのかな。
鷹彦も良いです。歌声聴いてみたい。
当て字がすごく使われているけど、近未来のような、でもノスタルジックな世界観と、繰り広げられる微かな切なさが素敵な作品でした。 -
「なんで、みんな南へ行くんだろう。」
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90年代を彷彿とさせるジュブナイル小説
90年代の花とゆめのマンガに
どハマりした世代にささりそうな内容。
背表紙には
長野まゆみの星の王子さま
と紹介されていましたが
どちらかといえば
銀河鉄道の夜に近いような印象。
鉱物や天体観測に興味がある人にも
オススメかも。 -
天体会議(プラネット・ブルー)(河出文庫)(BUNGEI Collection)
著作者:長野まゆみ
発行者:河出書房新社
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
天体と鉱石、自動人形と少年たちが紡ぐ、世にも美しい物語。 -
「白鳥が天河を翔ける九月の第1月曜日、うんざりするほど暑い地下鉄の大混雑で夏の休暇が明けた。」(本文より)銅貨と水蓮という2人の少年を中心とした物語。
長野まゆみさんの作風は独特ですが、こちらの小説は比較的マイルドで、長野さんファンでない方にも是非読んでみてもらいたいなと思います。銅貨の父親がいる「南」の描写が好きで、夏になるとふと読みたくなります。 -
再読。煌びやかで儚くノスタルジックな世界観は日常からの逃避行にうってつけ。水蓮と銅貨の住む街に一度は迷い込んでみたくなる。二人は永遠に少年で、時と場所と名前を変えて著者の様々な作品の主人公なのだろう。時々割れる花瓶の欠片を修復しながら友情は続く。
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言葉がきらきら輝きながら溢れでては、ぽろぽろこぼれ落ちる。
ひと粒ひと粒の言葉の音色が、色彩を自由自在に変えながら流れていく。
言葉をもつことを許されたわたしたち。
綺麗な言葉に心が震える。
その余韻がわたしを抱きしめて離さない。
少年たちの友情と絡み合う想い。
鉱石倶楽部のノスタルジックな空気感。
ひみつを共有するかのような天体議会。。。
少年たちの短く儚い時間に幻想的で魅惑的な彩りを添えているのは天体と鉱石。
著者プロフィール
長野まゆみの作品






長野まゆみさん、私も少しだけ読みましたが
独特だと思いました。
でも、コアなファンもいるそうで‥‥
嗜好は人それぞれな...
長野まゆみさん、私も少しだけ読みましたが
独特だと思いました。
でも、コアなファンもいるそうで‥‥
嗜好は人それぞれなんで、スルッと入ってこない
本もありますよね。
だから尚更読書は楽しいと思えます。
読みたい本も日々更新され増えるし‥‥(笑)
やはり長野さんは独特な感じなんですね!
自分にとっての「読みやすい」がわかるようになったところで、「読みにくい」もわ...
やはり長野さんは独特な感じなんですね!
自分にとっての「読みやすい」がわかるようになったところで、「読みにくい」もわかるようになり、成長した気分です!!笑
私のどストライク本達がみんなにハマるわけではないように、それぞれに好きがあるんだなと思うと堪らない世界ですね!
読みたい本が溢れてきて、また読書の沼にハマってしまいそうで、、、とても幸せです。笑