ゲーテの耳 (河出文庫―文芸コレクション)

著者 :
  • 河出書房新社
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309404394

作品紹介・あらすじ

ゲーテの耳への帰還、そしてモーツァルトの指への帰還、18世紀のブルジョワ的透明は死にたえたのではなく、無数の断片となって飛び散った。-それらの断片をアート、旅、転生などの主題を遍歴しつつ探る世紀末の"詩と真実"。

感想・レビュー・書評

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  • 著者が自由に思索を展開したエッセイなどの文章を収録しています。

    「大航海時代に生まれたかった」というレヴィ=ストロースのことばを紹介する文章からはじまる本書のなかで、トルコやインド、中国などへの旅にまつわるエッセイがとくに印象的だと感じました。著者は、ときに澁澤龍彦を連想させるような関心を示していますが、博物学的な知が自己自身を食むように思える澁澤のマニアックな知のスタイルとはちがい、領域から領域へと身軽に飛び移っていくところに著者の思索のスタイルが現われているように感じます。

    もっとも、ときにソーカルらが批判するような科学的知識の恣意的な解釈に流れるように見えるところもあるので、そうした議論の仕方に批判的な読者にとっては苦々しさを感じるのかもしれませんが、個人的にはおおむねおもしろく読むことができたように思います。

  • 打つ音。

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著者プロフィール

中沢新一(なかざわ・しんいち)
1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、明治大学野生の科学研究所所長。思想家。
著書に『アースダイバー』(桑原武夫学芸賞)、『大阪アースダイバー』、『カイエ・ソバージュ』(小林秀雄賞)、『チベットのモーツァルト』(サントリー学芸賞)、『森のバロック』(読売文学賞)『哲学の東北』(斎藤緑雨賞)など多数ある。

「2018年 『精霊の王』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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