夜間飛行 (河出文庫―文芸コレクション)

著者 :
  • 河出書房新社
3.72
  • (54)
  • (39)
  • (104)
  • (0)
  • (2)
本棚登録 : 398
レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309404615

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 長野まゆみさん3冊目。

    相変わらず聞き慣れない言葉が多くて
    調べながら読み進める。

    シトリンの檸檬、ヒヤシンスの紅緋、蜂蜜の金色…
    今回も色の表現がたくさん使われている中で、宝石の名前や花、お菓子がよく出て来た。
    想像力が鍛えられる(=゚ω゚)ノ
    キラキラして、ちょっとレトロな雰囲気が素敵〜

    常に夢の中みたいなストーリーでふわふわ読んでたけど、後書きで以外に硬いテーマということを知り、びっくり。
    それを踏まえてもう一度読み返したい。

  • 夜間飛行(河出文庫)(文芸コレクション)
    著作者:長野まゆみ
    発行者:河出書房新社
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    秋の夜空プロペラ機で巡る夜間の遊覧飛行

  • 面白かったです。
    こんな旅に出たいです。不思議でキラキラしていました。今回はフランスっぽさを感じました。
    プラチナとミシエルの友人関係、素敵です。「ぼくたちは互いにゆずりあったのち、どちらも謝らないことにした(最高に公平な判断だと思う)」

    「プラチナ、どんな夜だって二度とめぐってこないのさ。ほかのどんな夜ともちがう今夜があるきりだ。」

  • あの サン=テグジュペリの作品と同じタイトル。

    『天体議会』や『宇宙百貨活劇』みたいな、
    ファンタジー色つよめなおはなし。

    植物図鑑、鉱石図鑑、色見本のよう。

    かわいくて、きれいで、まぶしい。
    想像力かきたてられる。

    作家さん…というか作品によって
    イメージカラーみたいなものがあって、
    この本の場合、あまりにも色が鮮明すぎて例えるのが難しい。

    漢字のつかいかたやルビは、やっぱり独創的。

    あとがきを読んだら、意外なことに
    この作品は社会・世界に対する風刺である、と。

    1995年。原爆展をめぐる騒動、
    核実験の再開、ムルロア環礁…。

    作中に登場するガブリエル氏が、
    当時のフランス大統領を模した人物であること。

    銀色の、押しボタン。

    …なるほど。

  • これ、すごくいいです(*^_^*)
    色使いとかもう私の好みど真ん中でした。
    ブルーダリアとか。。

    最近長野さんを読み始めたものなのですが、私は河出文庫の文藝コレクションの長野さんの作品が特に好きみたいです。つまり、初期の作品ですね。ものによっては自分が生まれる前の作品もあったりするのですが、全然古臭い感じもなく…。なんとなく宮沢賢治のような風味もあり…。素敵です。
    私はミシエルの飲み物が好き。プラチナは嫌いみたいでしたけど^^;

    あとがきによればこんな幻想的な物語なのに核開発への長野さんの思いが込められていることがわかり、ビックリ。それを念頭において読み直してみると、うん、なるほど。なるほど。
    すごいです、長野さん!!

    ハードカバーの方は挿絵も入っているようなので、見てみたいなぁ。

  • プラチナとミシェルという二人の少年の夜空旅。

    プラチナは慎重派でおとなしめ,それに対してミシェルは直観的に物事を判断し自分の意見を突き通す。
    喧嘩もするけどふたりは仲良し。


    雷卵石,猫目石(キャッツアイ),蛋白石(オパール)に海王石(ネプチュナイト),黄水晶(シトロン),辰砂(ヴァーミリオン),etc…此処にある言葉は見慣れないものが多くて新鮮な響きがある。
    その上,とても綺麗だ。

    それに,鉛筆を握れば自分の行きたい場所を紙に勝手に描いてくれる,自動書記機(プランエシェット)なるものや,壁に取り付けてその蛇口をひねれば氷が出てくるものなど,不思議な道具も登場する。


    長い長い夜の旅行,二人は沢山の冒険をする。
    これは「銀河鉄道の夜」を彷彿とさせる,きらきら輝く幻想物語。

  • 2人の少年が檸檬色の潜水艇に乗り喋る鸚鵡、老紳士、セールスマンらと出会い様々な不思議体験をしていく。
    初期の長野まゆみ作品らしく幻想的な童話風な描写が読んでいて楽しい。また、その虚構の中で語られる友達についての意見なども読み取れるので良い。
    大切なものは目に見えない。

    あとがきを読んで、もう一度読んだらまた違う印象を受けること間違いなしだなと思った。再読しよ!

  • 夏なので夏っぽい長野まゆみ作品を再読しようキャンペーンそのよん。
    これ夏休み前か思ったら夏至頃か。ちょっと今読むには時期が遅かったか。でも、涼しげなお話よ。

    何と言うか、おしゃれできれいで可愛くて、自由気ままな感じががっつりタルホロジー。タルホロジーって、かわいくてときめくアイテムを散りばめてるだけじゃなくて、ちょっと危険な香りがするのよね。(ただ、後書きは作者も言うとおり蛇足と思う)

    あとは、幼馴染みのふたりの少年がこれまで一心同体にいつも一緒だったのが、少しずつ自立し始めてるのも見所かしらん(そう言えば最終的にふたりがバイバイする話あったよねどれやっけ)

    個人的に好きなのは「琥珀玉」。これ、ニ ッ キ 飴 でしょ
    わたしニッキ飴は好きなのよ。色があめあめしてておいしそうでいかにも長野まゆみって感じで。シナモンの香りも好きやけん、あの舌に刺激感じるくらいきつい味も食べちゃうのよ。でも、ニ ッ キ 飴 て言ったら爺むさい感じがするやん。それがおんなしものでも琥珀玉って言ったら女子力高そうなおしゃれなものに見えるね。

  • 常に夢の中にいるみたいなお話。
    挿絵がなくても頭の中にキラキラの色や物語の世界が広がる。
    宝石箱みたい~

    あとミシェルの飲む薄荷入りのジュース、飲んでみたいな~♪

    読みすすめるうちにどんどんわくわくするお話でした。
    また読もう。

  • 少年達の冒険の物語。
    雷卵石を手に入れたミシエルとプラチナは特別なチケで、夜間飛行の旅に出る。
    始終、キラキラとつかの間のファンタジーを奏でてくれる。
    お気に入りの一品である。

全44件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)
東京都生まれ。一九八八年『少年アリス』で文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で泉鏡花文学賞、野間文芸賞を受賞。

「2019年 『掌篇歳時記 秋冬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

長野まゆみの作品

夜間飛行 (河出文庫―文芸コレクション)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×