ハング・ルース (河出文庫―文芸コレクション)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 135
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309404622

感想・レビュー・書評

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  • 2016年4月30日購入。

  • 自分で自分の人生を生きる、って決めたときの疾走感が好き。高校生のときはよく感じてた気がする。

  • ごく普通の人として街の風景に溶け込みたい。早く自分のくっきりした影を確認したい。そんなささやかな願いも、あきらめることしか選択肢のない冷徹な現実。ただ刹那的に流れるだけの日々の中でも、新たに一歩を踏み出す凛とした姿に勇気づけられた。

  • 「ハングルース」ーー気楽に行こう。。。

    ユニとフェイスはいまどうしているのかな。

  • 宙ぶらりんでもいい。なんとなく生きてれば、なんとなくなんとかなるかもしれない。これも鷺沢さんらしい力の抜け具合でした。

  • 汚れた道の上にまた新しい足跡を刻んだ。

  • さすが鷺沢さん、「負」を背負った人たちを描くのがうまいですね。

    何というか、行き場を失った若者たちが、それでも生きていかなくてはいけない雰囲気がひしひしと伝わってきました。 :cry:

    自分はもう若者と呼べる歳ではなくなりましたが、それでも不器用にでも生きていこうとする若者には共感してしまいます。

    「ハングルース」ーー気楽に行こう、ああ今の私にもっとも必要な言葉かも。

  • ユニは十九歳、なんだかとても、“宙ぶらりんな存在”のような気がする。一緒に暮らしていた男から放り出され、「クラブ・ヌー」でフェイスと出会い、投げやりな共同生活を始めた…。“温もり”を求めてさまよう、青春の物語。
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    この手のポーズはハング・ルースって言って”気楽にいこうー”って意味なんだね。

  • 「ハング・ルース」とは、親指と小指は遊ばせておいてゆったりつかまっていればいいじゃん、という生き方の象徴だと思う。家出を繰り返し両親も離婚し、男か友達の家を転々とする生活のユニ(由以)。元陸上選手という健全な暮らしからいつのまにかずれ続けて、危ない仕事をして暮らしているフェイス(頼親)。酒場で出会ったふたりはひょんなことで一緒に暮らし始める。居場所がないユニと体温が欲しいフェイスは、いつまでそうして暮らし続けていくのだろう…。右足を傷めたら左足で支え、左足が疲れたらまたどうにかする。気楽そうに見えて、綱渡りのような生活。あと5メートル…の繰り返し。「愛してる」と雰囲気は似ていたが、こちらは恋愛色が強い。

  • 10/22 何百回目かの再読。この人の本の中でも1番読み返しているかも。既にこの世代を通り越しているのに、主人公達の気持ちを幼く感じないのが不思議。

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著者プロフィール

鷺沢萠(1968.6.20-2004.4.11)
作家。上智大学外国語学部ロシア語科中退。1987年、「川べりの道」で文學界新人賞を当時最年少で受賞。92年「駆ける少年」で泉鏡花賞を受賞。他の著書に『少年たちの終わらない夜』『葉桜の日』『大統領のクリスマス・ツリー』『君はこの国を好きか』『過ぐる川、烟る橋』『さいはての二人』『ウェルカム・ホーム!』など。

「2018年 『帰れぬ人びと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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