ねむり姫―澁澤龍彦コレクション 河出文庫

著者 :
  • 河出書房新社
3.56
  • (50)
  • (41)
  • (143)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 578
レビュー : 59
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309405346

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 相変わらず夢心地になる。
    ただしいつにも増して読めない漢字が多いので、手元に筆順辞典(これが役に立つ!)と広辞苑を登録したEBPocketをインストールしたiPod Touch(など)を常備する必要あり。

    また、この人はおそらく小説よりもエッセイなどの方が人気があると思うが、私はむしろ小説の方が気持ち良い。

  • 後白河法皇の院政の頃、ある中納言家に珠名姫とつむじ丸という腹ちがいの兄妹がいた。珠名姫はその名の通り美しく、つむじ丸は放蕩濫行が目に余る少年で、お互いに接することなく暮らしていた。物語は、珠名姫が裳着(女の子の成人式)を迎えた14歳の年に、突然の永い眠りにおちるところから始まる。眠ったまま、長い年月にわたって京を漂う珠名姫と、盗賊となって数奇な人生を歩むつむじ丸は、無意識の中で引き合う運命にあった…。私の苦手な幻想的世界がみごとに計算されている物語である(ようだ)。「眠れる森の美女」や仏教思想などを下敷きにしているが、舞台を日本の中世に設定したその必然性がよく分からない。当時の仏教思想にこだわらずとも、他のものでも代用がきくのでは?という感じ。日本の中世的物語だと思って読んだ私には、何となく違和感があった。

  • ねむり姫・狐媚記・ぼろんじ・夢ちがえ・画美人・きらら姫の六篇

  • 読めない漢字が沢山あったので辞書を引きながら。
    時折出て来る横文字が洒落てます。
    夢と現のあわいに漂う6編。

  • 「ねむり姫」「狐媚記」「ぼろんじ」の三作が良い。

  • 可も不可もないといったところか

  • 「夢ちがえ」「狐媚記」「画美人」が特に好き。後味は決して良くない、むしろ残酷と言ってもいいような話なのに、美しい物語だったと感じる不思議な読後感。端正な文章の中に時折顔を出す悪ふざけ(と言っていいのか分かりませんが)がくすりと笑えて楽しい。「(省略)。特異体質だな。」「いやですよ。そんな近代のテクニカル・タームは存じませぬ。」。ついつい笑わされる。

  • 面白い。相変わらずの雰囲気。
    話は玉石混合。

  • 河出文庫の表紙違いの作品を読んだ。「狐媚記」「きらら姫」が面白かった。

  • 短編集。
    『ねむり姫』と『夢ちがえ』が残酷で美しくて良かった。
    古い日本の物語なのにちょこちょこ横文字が出てくるところが澁澤氏らしくて好きです。

全59件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1928年東京生まれ。東京大学仏文科卒。フランス文学者、エッセイスト、小説家、翻訳家。マルキ・ド・サドやジョルジュ・バタイユの著作の翻訳・紹介をする一方、人間精神や文明の暗黒面に光を当てる多彩なエッセイを数多く発表。晩年は小説を発表するようになり、遺作となった『高丘親王航海日記』は第39回読売文学賞を受賞した。1987年没。

「2018年 『ドラコニアの夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ねむり姫―澁澤龍彦コレクション 河出文庫のその他の作品

澁澤龍彦の作品

ツイートする