A感覚とV感覚 新装版 (河出文庫 い 1-4 稲垣足穂コレクション)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309405681

感想・レビュー・書評

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  • 小説なのかノンフィクションなのかジャンルがよくわからなかった。詩的表現。

  • 夢がしゃがんでいる/星は北にたんだく夜の記/きらきら草子/フェヴァリット/明治大正少年気質/WC/緑色のハット/かものはし論/新=犬つれづれ/澄江堂河童談義/『稚児之草子』私解/A感覚とV感覚/遺物と滑翔

  • 夢がしゃがんでいる

  • タルホ論考がこんなにフロイトしているとしらずにいたのは迂闊であった。エロティシズム、ホモセクシャル、フェティシズム、ナルシズム、スカトロジーまで。トイレット、腸内寄生虫まで。しかし最後には、生のグロテスクが精神夢の形而上学であるとわかるのだ。難解というより奇怪なので少々手ごわい本だが「微妙な花」であることは間違いない。あの上品なフロイト学者M先生は読んでるだろか?

  • 持っているのは古い版です。
    内容がおなじかどうかわからないけど、表紙の写真があるのでこちらを登録。
    むかし読んだことがあるはずなのにすっかり忘れています。
    ということで、あらためて楽しみました。

    「きらきら草子」はかなり好み。
    「フェヴァリット」の中に「クラフト・エビング氏」という名前が出てくる。おそらくなにかの本の著者として。これは・・・クラフト・エヴィング商會の名前の元?

    同性愛、というか厳密には少年愛ですね、は男女の愛よりも、より知的な愛情であると言っているようにも思えます。
    そうかもしれませんね。
    本能と別のところにある愛なのですから。

    正直、小説・エッセイ的な文章以外何を言っているのかさっぱりなのですが、それでもなぜか面白くあるのです。
    そしてときおり気を惹かれる言葉が出てくるのです。
    だからタルホはやめられない。

    ところで、A感覚とV感覚とはなんぞやというと・・・
    端的に言えばAはアナルで、Vはヴァギナで、ときおり出てくるPはペニスのことでしょう。
    Pは実はVに属するものであり所詮は外部的な接触であり、本質的なA感覚とは無縁とも言えるというような感じでしょうか。
    Vが自然的、表層的、肉欲的、無意識的、水平的、外部的であるのに対し、
    Aは精神的、本質的、脱自然的、意識的、垂直的、内面的であると。
    芸術(あるいは創造)はAの産物であり・・・・

    まあ、どうでもいいのか、内容なんて。
    なんか騙されたような気分になっていれば、それでいい。

  • お尻賛歌。潔いほど明朗に賛美しているところが読んでいて気持ちいい。(内容が気持ちいいかどうかは別として)
    でも解説にあるようなタルホブームがほんとにあったのかちょっと疑問。
    WCだけは、お食事前に読むべきではないと思います。

  • 稲垣足穂といえば「一千一秒物語」が有名ですが、
    こちらは雰囲気が違います。
    勿論、Aはアナル、Vはヴァギナです。

  • 変な本ばっか読んでんな。。
    稲垣足穂好きだけど。

  • ちょっと苦手。

  • 不思議な感覚で、気付けば色々知りました。

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著者プロフィール

稲垣足穂(1900・12・26~1977・10・25) 小説家。大阪市船場生まれ。幼少期に兵庫・明石に移り、神戸で育つ。関西学院中学部卒業後、上京。飛行家、画家を志すが、佐藤春夫の知己を得て小説作品を発表。1923年、『一千一秒物語』を著す。新感覚派の一人として迎えらたが、30年代以降は不遇を託つ。戦後、『弥勒』『ヰタ・マキニカリス』『A感覚とV感覚』などを発表し、注目を集める。50年に結婚、京都に移り、同人誌『作家』を主戦場に自作の改稿とエッセイを中心に旺盛に活動し始める。69年、『少年愛の美学』で第1回日本文学大賞受賞、『稲垣足穂大全』全6巻が刊行されるなど「タルホ・ブーム」が起こる。

「2020年 『稲垣足穂詩文集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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