- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309405766
感想・レビュー・書評
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ボディスーツとか乱交パーティーとか、まともな大学生活を送っている人間には御伽噺も同然の世界を平然と生きる主人公、しかも私小説的な文学の執筆作業を媒体に周囲に意見を募る強かさ?に、最後まで非現実感が否めず。
言葉の端々に漂う西欧や印度哲学の思想といい肉体と痛みの実在がどうのという議論といい、果たして夜な夜な特殊な持論にしがみついて身を切り売りする「大学生」がこのような話をするだろうか?そう考えると、最後の夢想はそれまでの彼女にしては幼稚とさえ思ってしまった。読み物としては面白かったけど、主人公の感覚がやや道理に外れており一貫しないため特に深く考えようとは思わない。その幼稚さが「人間らしい」といえばそうなのだけど…。 -
解説:陣野俊史、文藝賞優秀作
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東大の女学生が美人の医学生や純朴な野人風男子学生と学校生活送りつつ自分の体を好きにさせる商売(要するに高級売春)を行う。夜の東京や金持ちの奇妙な趣味に付き合い友人を失い娼婦としての自分に目覚めながら東京の空虚さに出会う物語。クールな文体がカッコいいが筋はあまりない。
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ダロウェイ夫人を読んだときのような、不思議感覚と、ペダンティック…というのですね、これが面白い。
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(2001.08.26読了)(1999.10.16購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
女子大生マヤは、リクエストに応じて身体をレンタルし、契約を結べば顧客まかせのモノになりきる。あらゆる妄想を呑み込む空っぽの容器になることを夢見る、彼女の禁断のファイルとは?…文芸賞優秀作となった話題作。 -
予感はあったけど、それを狙って借りた訳じゃないけど・・・。
売春婦の話だった。
自分とは関係のない関わりのない話だから、興味本位で読み切った。
人に薦める程の本では無かった。
読む前に著者の写真を見てしまったから、余計に気持ち悪かった。
佐藤亜有子の作品





