- Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309406107
作品紹介・あらすじ
今でも多くの人々を悩ませ、誰もがその要素をもっていると言われる神経症。三人のアーティストが、精神科医・香山リカに明かした、みずからの神経症体験とは?"さらす""くつろぐ""いやす"をキーワードに、こころの病とのつきあい方をとおして、創造の秘密や生き方に迫る画期的トーク集。「勇気づけられた」など大反響を呼んだ単行本、待望の文庫化。
感想・レビュー・書評
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対談形式の本はこれが初めて。語り口調なので読みやすい。ミュージシャン3人(大槻ケンヂ以外知らない)が、自らの精神疾患の病状について香山リカと会話をセッションしていく、「あ〜その感覚知ってる!」離人感や予期不安等について特に同調する箇所が多く、俯瞰的に自己分析しながら読むと良いと感じました。
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「死に方」より「生き方」
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493.7
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「香山リカのきょうの不健康」2
著者 香山リカ
出版 河出書房新社
p8より引用
“なっているときはもちろん「早くよくなりますように」と心か
ら思う病気だけど、そこからうまく生還できると、とたんに人々
は病気のことを話したくなる。”
精神科医である著者による、有名ミュージシャンとの対談集。
鈴木慶一氏から大槻ケンヂ氏まで、彼らの患った精神疾患とそ
の体験について語り合われています。
上記の引用は、まえがきの中の一文。
生まれて死ぬまで全く病気のかからない人はほとんどいないでし
ょうから、共通の話題として話のとりかかりに使いやすいのかも
知れません。体という自然に対して起こる事なので、天気と同じ
感覚で話題になるのでしょうか。
専門的な単語に注釈が付けられているので、音楽の知識が無い
私のような人でも分かりやすく作られています。
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各人の鬱病体験が飄々と話されていたりして、割と楽しく読めました。
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今や物書きやコメンテーターとしても有名な、
精神科医の香山リカさんが、鈴木慶一さん、高橋幸宏さん、
大槻ケンヂさんをそれぞれゲストに招き、
メンタルヘルス関連の話を聞くという、
なんとも凄まじい企画の本です。
主たるテーマは“神経症と創造性”。
ま、僕は幸宏さんのファンだから読んだワケですが。(^^;
ちょっと扱うテーマが特殊なんで、
反応する人が限られる本かなとは思いますが、
その“狭いストライクゾーン”の中にいる人には、
(ゲストのお三方のファンの方、
神経症の患者さんや、その手の病気に興味のある方……など)
まぁ、ヒットする本なのかな、と。
社会が生きづらくなって、心を病む人も増える中、
偉大なる先輩達の“病気との付き合い方論議”に、
耳を傾けてみるのも、なかなかオツではないかと思います。
ただまぁ、読んであまり“深い”本ではありません。
テーマがテーマだけに、
貴重なインタビュー集ではありますが、
逆に、テーマがテーマだっただけに、語る方も語りにくかったり、
論点を纏めにくかったのかも知れませんね。 -
自分とは別の世界…という感じ。いつかこんな気持ちになる日が来るのだろうか。
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大槻ケンヂよ、鬱になるな。あんたは統合失調症的じゃないのか。
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高橋ユキヒロ、大槻ケンヂなどとの対談
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これは面白い。みんな何かしら病を持っているんだね。僕もこういう性格だから共感できたし、なんか安心したね。
大槻ケンジにはびっくり!