愛別外猫雑記 (河出文庫 し 4-3)

著者 :
  • 河出書房新社
3.12
  • (2)
  • (9)
  • (14)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 99
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309407753

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ふむ

  • 初めて読む作家さんですけれども、うーん…読みにくいでですねぇ…。

    この人の小説は読んだことがないんですけれども、このエッセイからして妙な文体で書かれており、読み解くのに苦労しました…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、なんつーか、音楽でも聴くかのように読んでいけばいいのかな? この文体が癖になる人がきっと氏のファンなのでしょう…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    2005年くらいに刊行された本ですけれども、当時から、いや、もっと昔から猫に悪さする人というのは居るのでしょうなぁ…。

    そんなことを思う本でしたねぇ…しかし、猫と共に住むって大変ですね! けれども、猫にも色々と性格があることが分かり、そこは収穫でしたね。さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 笙野頼子さん、初読み作家さんです。1956年生まれ、「タイムスリップ・コンビナート」(1994.6)で芥川賞を受賞されてるんですね。本書は、野良猫8匹の世話をし、里親探しをして、貰い手のなかった猫たち4匹と一緒に住むため、千葉にローンで家を建て、東京の1DK賃貸マンションから引っ越しするという苦労話です。猫を可愛がるといったエッセイ風ではなく、淡々とした義務感のような感じの文脈です。なぜか、読み辛い作品でした。感情が殆ど込められてないからか・・・、一文が長すぎるからなのか・・・?!

  • 2006/7/2購入
    2016/6/25読了

  • 野良猫日記みたいな軽い感じかなと思い手に取りました。
    でも中は全然違う。頭から作者の叩きつけるような叫びの連打。
    一体何がどうなって、何をそんなに怒りまくっているのか、呪いまくっているのか分からず
    読み進めようかどうしようか迷う。
    どうやら過去に住んでいたところでひどいめに遭ったことや、移り住んだ土地でのトラブルなどが書いてあるようだけど、何度も同じ呪いのような言葉が雨のように降っている。
    野良猫の保護に関わる人で、コミュニケーションに問題がありそうな方は多数いるけど、作家だからまだなんとか読める感じか?
    こんな事態に巻き込まれないようにと自分への教訓にはなる。
    トラブル時にはとにかく冷静に自分を保たないと大変面倒だということがわかりました。
    真面目そうな方だけに人にも猫にも疲れ切ってしまいそうで、
    じっくり読むには辛すぎるエッセイ?
    野良猫保護問題は奥が深いのです。

  • 野良猫8匹を保護する奮闘記。毒の入った餌をまく病的猫嫌い、餌だけ与えて野良猫を増やしてしまう無責任な自称猫好き達と闘う著者。笙野頼子は「純粋」故に常に戦闘モードなのだと思う。「幸福な猫」、「不幸な猫」は人間が決めるのか、猫が決めるのか。幸・不幸の概念は人間のものだと思うが、人間のエゴ、猫の幸福とは、と、もの凄く考えさせられた。ワタシは生後3日目くらいの目も開いてない捨て猫を育ててもう5年目になるから。

  • 勝手に猫かわいがりエッセイの類だろうと決めつけて敬遠していた私がバカだった。「友達になった相手がたまたま猫だった」ことから八匹の野良猫の世話をするはめになった「私」の戦いの記録。思考停止に抗することに関する誠実にして激烈な啓蒙の書。

  • 猫がそれほど好きではない筆者が、自宅そばにいた野良猫をいかに守り、また引っ越しまでして郊外で飼うことになったかを、感情のおもむくままに記した書。筋がまともに追えないところは、確かに「雑記」であるなぁ。ゆえに、彼女の周囲の人間に対する怒りが、文字と共にぶつかってくるので、読むのがつらかった。不愉快なのは「猫嫌い」だけではなく、「猫好き」でもある…確かにその通りだ。

  • ある種の「気色悪さ」が文体のみならずこの人を包むオーラとして漂っていて、本人も自覚のことだからいいのだけれど、ちなみに最近、猫殺しを告白してバッシングを受けてるのは別の女流さんです。

  • 猫の為都内のマンションを引き払い、千葉に家を買ったものの、そこも猫たちの安住の地でなかった。猫たちの為に新しい闘いが始まる。涙と笑いで読む者の胸を熱くする愛猫奮闘記。全ての愛猫家必読

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

笙野頼子(しょうの よりこ)
1956年三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。
81年「極楽」で群像新人文学賞受賞。91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞、94年『二百回忌』で三島由紀夫賞、同年「タイムスリップ・コンビナート」で芥川龍之介賞、2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞、04年『水晶内制度』でセンス・オブ・ジェンダー大賞、05年『金毘羅』で伊藤整文学賞、14年『未闘病記―膠原病、「混合性結合組織病」の』で野間文芸賞をそれぞれ受賞。
著書に『ひょうすべの国―植民人喰い条約』『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』『ウラミズモ奴隷選挙』『会いに行って 静流藤娘紀行』『猫沼』『笙野頼子発禁小説集』『女肉男食 ジェンダーの怖い話』など多数。11年から16年まで立教大学大学院特任教授。

「2024年 『解禁随筆集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

笙野頼子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×