さだめ (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
2.77
  • (2)
  • (1)
  • (15)
  • (5)
  • (3)
本棚登録 : 60
感想 : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309407791

作品紹介・あらすじ

AVのスカウトマン・寺崎のもとへ入った見知らぬ女からの電話。佑子というその女はAV女優として必要な"におい"を持たないゆえに売れっ子となる。そんな彼女に次第に惹かれていく寺崎。だが、狂気は静かに佑子を浸食していた。正気を保て、あるいは狂気を保て!芥川賞作家が描いた、切なくも一途な恋愛小説の傑作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • AV女優スカウトマンの話。万人には受け入れられない内容なのかもしれない。しかし、藤沢氏の描く退廃的な世界観は一読の価値がある。女性を商品としてしか扱わなかった男が、商品として女性を扱えなくなってくる精神的な疲労。絶望しかない女優が希望という言葉を吐く。「希望…?いい言葉だ。いい言葉だが、世の中が消滅しない限り、そんなものは出てこない。」物語全てにおいて救いがない。それでも癖に成る程ハマってしまうのは、文字を追っているだけなのに、川の腐臭まで実際に感じられるような描写力のせいなのだろうか。映画監督の行定勲さんが凄く良い後書きを書いている。藤沢ワールドをこれほど的確に表現したモノは見た事が無い。さすがクリエーターは表現力が違う。

  • ちょっと...ね......

  • 藤沢周『さだめ』河出文庫。

    アダルトビデオのスカウトマンと、彼がスカウトとした少し壊れた女優を描いた中編。すんなりと読めるのだが、多くの伏線が回収されずにあっさりと結末を迎える。その辺が評価が低い理由だろう。

  • AVスカウトマンの話。

  • 今の俺には意味不明。
    佑子の心情についていけないし、理解できない。
    終始わけわからなくてピンとこなかった。
    タカシとミッキーの必要性もわからない。
    ?ですね。

  • 久々に読んで損した感がたっぷりだ。

    平山夢明の実話怪談に出てくるような女をだらだら描写した感じ。

    まぁおっさんってこういう女好きだよねwってくらいの感想しか持たなかった。

    ただただミッキーとタカシがかわいそう。

  • '98年芥川賞をとった藤沢周の作品。
    読みだしが面白そうだったので図書館で借りて来たけど・・・。
    アダルトビデオのスカウトマンの話。
    この主人公は、街で女の子を値踏みする様に見る癖があるらしい。
    どうゆうビデオが受けるのか?みたいな事が書いてあって勉強になった???

    内容はともかく、評価はもうちょっとかなと感じた。
    今度は芥川賞とったブエノスアイレス午前零時ってやつ、読んでみよう!

  • 結末含めて女性の心情が良く分からなかった。

  • 「佑子、正気を保て。あるいは狂気を保て。」そんな風に書かれている背表紙に関心を抱き、読んでみようと思った。
    道行く女性をランク付けし、マージンを計算して、何本こなせるか予想し、それでも女優たちを大切に扱うためのあれこれを嘘でも演出するAVスカウトマンの寺崎。
    彼のもとに佑子と名乗る女性から1本の電話が入る。
    「自分はあなたにコンビニのバイト先でスカウトされた・・・。前金で200万円貰えればどんなことでもする。」といって契約を結んでAV女優デビューを果たし、売れっ子になっていく。
    彼女の掴み所のなさや不思議な印象に惹かれて行く寺崎。しかし佑子のプライベートには寺崎の思いもよらぬ壮絶な家庭があった。
    アル中の父親、タカシという弟、家出した母親、借金とり・・・佑子を取り巻く環境は佑子を絶望へと導いていた。

    話が淡々としすぎていて、起承転結が分からない。何となくイマイチ、ピンとこない話だった。

  • その目の底にある主張が俺にではなくて、自分に見えない相手に向かっているような漠然としたところがあった。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1959年生まれ。93年「ゾーンを左に曲がれ」で作家デビュー。著書に『ブエノスアイレス午前零時』(芥川賞)『心中抄』『キルリアン』『波羅蜜』『武曲』『武蔵無常』『世阿弥最後の花』など。

「2022年 『たけくらべ 現代語訳・樋口一葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤沢周の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×