夢の宇宙誌 〔新装版〕 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 314
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309408002

感想・レビュー・書評

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  • 珍しいものの収集は、著者自身の趣味なんでしょうね。
    そして、それを選定して陳列する このセンスのよさ。
    嫉妬してしまう文章です。

  • 一人の人間の連想ゲームを横からこっそり覗くような本。

    その人間がただ者じゃないので半端なく引き込まれる。
    どこまでも広がる思考の海に出掛けて行きたくなる。

    真似してみても精々水溜まりにしかならないけれど…

  • 2009/
    2009/

    この本の内容は、美術論の範囲をはるかに越えて、いわば文明論の性格を帯びているのであり、しかも、その文明論は歴史主義的な諸時代の文明の型の考察、すなわち文明史的な考察を一応の素材とはしながら、著者の眼はさらに根源的なものに向けられるために、実証主義風の相対性を払拭して、絶対的な幻想の様相を帯びるのである。―森本和夫

    中世神学が壮麗な体系を完成するにつれて、ちょっと、そのうらが夜の神学ともいうべき、悪魔学も同じ歩みを進めていた。ルネッサンスは、昼の世界を合理主義の体系で築いたが、人間の夜の世界ではどうなったのかという反省が近ごろフランスで、一種の悪魔学研究ブームをおこしている。その成果をふまえて著者は、独自な現代の「魔道」の書をここに編んだ。―栗田勇

    まったく爽快な本である。いまどき、こんな滋味一杯の美食を味わう幸福は、そうざらにあるわけではない。―東野芳明

    オーソドックスなひとびとが現在眺めているところの狭い固定した現実においてではなく広大な、無辺な、空間と、時間の中で、人間について考察しようと真面目に考えれば、一見、不真面目な妄想的な宇宙論や悪魔学のなかへ踏み込まなければ、ついに何も得られないのである。―埴谷雄高

著者プロフィール

1928年東京生まれ。東京大学仏文科卒。フランス文学者、エッセイスト、小説家、翻訳家。マルキ・ド・サドやジョルジュ・バタイユの著作の翻訳・紹介をする一方、人間精神や文明の暗黒面に光を当てる多彩なエッセイを数多く発表。晩年は小説を発表するようになり、遺作となった『高丘親王航海日記』は第39回読売文学賞を受賞した。1987年没。

「2018年 『ドラコニアの夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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