夢の宇宙誌 〔新装版〕 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 314
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309408002

感想・レビュー・書評

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  • 澁澤龍彦のエッセーは何でこんなに面白いんだろう。「しばらく、この夢想をして気ままに遊ばしめよ!(p.238)」

    「玩具について」、「天使について」、「アンドロギュヌスについて」、「世界の終りについて」の四編。

  • 玩具、天使、アンドロギュヌス、世界の終りについての考察。
    それぞれに添付されている画像がまた雰囲気が良くて作者の持つ独特の世界と合っていると思う。
    それぞれ根底にエロティシズムが隠されているような、既知のモノが実は思いもよらない特徴を有していたような、そんな何とも言えない不思議な心地良い衝撃が好きだ。

  • 澁澤龍彦・・・澁澤龍彦と、呪文のように唱えていた頃が懐かしい。

    ご多分にもれず、マルキ・ド・サドから始まった彼との交遊も、直接かの肉体から発せられる言葉はサドをはるかに凌駕して、一気に私をアンドロギュヌス(両性具有者)やホムンクルス(錬金術師が作る人工生命体)のいる異世界へと運んでくれました。

    もし澁澤龍彦や種村季弘に出会わなかったら、ヨーロッパの暗黒面を知らずに、上っ面だけの聖なるキリスト教だけを信じて、その崇高さに眼が眩んで悦に入っていたでしょう。

    確かに、今では文庫本で澁澤龍彦が読める世の中になったのだから、革命的な大変化が起こったと言っても過言ではないはずですが、残念ながら現実的には逆で、悲壮ながら考えもつかないとんでもない時代に突入した様相です。


    この感想へのコメント
    1.ヨナキウサギ (2009/07/13)
    そうそう、この新装版のカヴァーも魅力的だし、私の持ってるのは新旧ごちゃまぜなので、比較的テキトーに選んでました、私こそ失礼。カヴァーを揃えるために買い直そうか、などと時に本気で考えたりするから自分でもバカだ、と思うことがあります。

    2.薔薇★魑魅魍魎 (2009/07/15)
    どうもです。今、思いつきました。このコメント欄ってスペースが小さすぎ、突っ込んで書くことも難しくて、よく200字以内の規制に泣かされて削ってます私。コメントの応酬が現実の解消ですが、この際、同じ関心本について読書ノートの中で相互に振り会いましょう。彼女はAって言ってるけど、私はA‘って思うけど、なんて。そういうキャッチボールあまり見たことないから、いいかも。ええっと、迷惑千万・天下御免です。

    3.ヨナキウサギ (2009/07/16)
    それではまず今後「こんちわ」などという御挨拶を省くことにして。でも私、コメントの200字作文で、このところかなり鍛えられてる気がします。制限なかったら際限なく書きそうなことを厳しく吟味する機会として。ってなわけで、私は近々、種村氏のものを載せましょう。

  • “アンドロギュヌスは未来の完全人の原型”

    宇宙や天界を相手にするこの本は、落ち込んでいる時に読むべし。宇宙的に言って、自分の抱える煩いなんて、ミクロの世界の問題なんだから。

    天使はアンドロギュヌスだって。交尾する必要が無いね。種保存のための交尾?神に近い存在である彼らが絶滅するはず無いし。快楽のための交尾?人間を超越した、尊い存在である天使がそんな淫らな事する訳ない、してほしくない・・・怖いもの見たさはあるけど・・・。

    アンドロギュヌスは人間の完全型だって。性差別、同性愛者差別、レイプ、セクハラが減るね。パーフェクトな体を目指すために、普段日頃から、立派な行い・心がけをしないとね。

著者プロフィール

1928年東京生まれ。東京大学仏文科卒。フランス文学者、エッセイスト、小説家、翻訳家。マルキ・ド・サドやジョルジュ・バタイユの著作の翻訳・紹介をする一方、人間精神や文明の暗黒面に光を当てる多彩なエッセイを数多く発表。晩年は小説を発表するようになり、遺作となった『高丘親王航海日記』は第39回読売文学賞を受賞した。1987年没。

「2018年 『ドラコニアの夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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