ホームドラマ (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
2.88
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本棚登録 : 207
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309408156

感想・レビュー・書評

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  • 最高。日本国民なら知っているあの家族をダークに書いてる。実際こうだったりして

  • 1

  • 最初の話は国民的なアニメを想像してしまい、本を閉じようと思ったが、読み進めているうちにはまってしまった。
    人の表面にはあらわれていない感情や内面の心情が細かに表現されていて、怖くもあるがとても面白く感じられた。ブラックな話ではあるが、現実的でありえそうな内容であったと思う。電車の中で読んだ私は、疲労したサラリーマンの顔を見て、家庭を想像してしまった。
    人間は言葉にしないと相手に気持ちが伝わらず、誤解を招く。また、言葉にしていても言葉の裏にも隠された本心がある。

  • 暖かい家族の裏に隠されたどす黒い何か。

    最初の2つの短編小説は、読み進めるうちに「この家族見覚えがあるなぁ」とニヤリ。
    すごくブラックユーモアが効いていていい。

    残りの2編はそれぞれ、父親が主人公。
    かたや、家族に大切にされない辛いサラリーマン。かたや、素晴らしい娘と嫁がいるのに疑心暗鬼に取り憑かれた父親。

    家族とはもともと他人であって、自分ではない人と暮らせばどこかに軋轢が生まれたっておかしくない。

  • H29.05.05 読了。

    解説にも書かれている通り、”家族がいることによる不幸を描いた短篇集”。

    はじめの二篇はまさかのサザエさん家パロディ。
    全部こんな感じ?と思ったら三篇以降変わってホッ。

    最後の「嫉」が面白かった。
    世にも奇妙な物語みたいで、オチも良かった。

  • 前半のサザエさんのパロディはとても良かった!
    けど、後半の2作は後味があまりよろしくない…
    誤解による殺人はテーマとしては珍しくないし、書き方によっては感動にもつながるけど、ノワール作家だけにダーク。

  • 全編サザエさんでまとめて欲しかった。
    後半の二本は最後があやふやで…やっぱりちゃんと結末書いて欲しかったな。
    とりあえず単行本『背広の下の衝動』も読まねば!

  • 日本一有名な家族の闇を,婿養子と母親の視点で描いたダークサイドサザエさんは愉快だなストーリィ。
    全篇これで通せばよいのに,3篇目以降は普通の後味悪い家族もの。

  • とことんブラックな内容だけど、こういうのは嫌いじゃない!某アニメのパロディはなかなかおもしろかった。全部ストレスに苦しんでる系の主人公だったなー。

  • 怖い。
    幸せそうに見える家族の裏に見える狂気。
    当然のことながら人の内面は見えません。
    どんなに幸せそうでも、楽しそうでも、
    その裏側には計り知れない狂気があるかもしれません。
    そう考えると、人って怖い。。

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著者プロフィール

1998年作家デビュー。2003年『忘れ雪』が大ベストセラーとなる。『ある愛の詩』『あなたに逢えてよかった』と続く“純恋小説”という新ジャンルを打ち立て、話題となる。著書に『動物記』『ブルーバレンタイン』など多数。近年、『虹の橋から来た犬』がスマッシュヒットとなる。

「2023年 『なごり雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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