- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309408255
作品紹介・あらすじ
女性的原理を論じた表題作をはじめ、ホモ・セクシャリズムやフェティシズムを語る「異常性愛論」、女優をめぐる考察「モンロー神話の分析」……存在とエロスの関係を軽やかに読み解く傑作エッセイ。文庫オリジナル。
感想・レビュー・書評
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現代のエロス/セックスと文化/異常性愛論/わたしの処女崇拝/聖母子像について/乳房、たまゆらの幻影/CLITORI/エロティシズムと女性のプロポーションについて/セックス・アッピール/伊達男とズボン
エロティシズムを生きた女性たち/デカダンスとカトリーヌ・ドヌーヴ/モンロー神話の分析/魔女について/エロティック文学史のための序説/映画におけるエロティック・シンボリズムについて/エロティックの少数派/土着の「薔薇」を探る/怪獣とエロティシズム
幸福は永遠に女だけのものだ/情死とニルヴァーナ原則/科学を超えるもの/現代の悪について/自分の死を自分の手に/もう一つの意見/殺人狂時代/現代犯科帳/貝殻/ハート(心臓)の話詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
澁澤龍彥のエロスに関連するエッセイをまとめた作品集です。女性的原理について論じた表題作をはじめ、ホモ・セクシャリズムやフェティシズム、オナニズムを語る"異常性愛論"、有名女優をめぐる考察"モンロー神話の分析"等、29編も収録されています。どの作品を読んでも感じるのですが、博識ぶり、先見の明にはいつも驚かされます。とても敷居の高い作家のように思われますが、軽妙な書きぶり、茶目っ気のある文章にあっという間に読めてしまいます。ここに記されていることを100%理解するには、読み手側ももっと努力しないと。
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結構前に書かれたものの筈なのに、現代にも通じる問題が結構出てきて、作者の先見の明に驚かされました。
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しかしタイトルには大賛成。
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エロティシズムに関わる論考を中心に集めたエッセイ集。単行本は1967年に現代思潮社から「ホモ・エロティクス」として刊行、再編集、タイトルを変更して文庫化。文庫版タイトルは収録されたエッセイの一篇から。
I.
現代のエロス/セックスと文化/異常性愛論/わたしの処女崇拝/聖母子像について/乳房、たまゆらの幻影/CLITORIS/エロティシズムと女性のプロポーションについて/セックス・アッピール/伊達男とズボン
II.
エロティシズムを生きた女性たち/デカダンスとカトリーヌ・ドヌーヴ/モンロー神話の分析/魔女について/エロティック文学史のための序説/映画におけるエロティック・シンボリズムについて/エロティックの少数派/土着の「薔薇」を探る/怪獣とエロティシズム
III.
幸福は永遠に女だけのものだ/情死とニルヴァーナ原則/科学を超えるもの/現代の悪について/自分の死を自分の手に/もう一つの意見/殺人狂時代/現代犯科帳/貝殻頌/ハート(心臓)の話 -
200P過ぎから突然、テーマである「女性」に無関係なコラムが続くが、実はここからが一番読みごたえがあった。
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やばい。大好きだ。
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性に関する女性的原理について論じた表題作やら、性のタブーに切り込んだ「異常性愛論」など。
なるほどなーと思いながら読んだが、やや男性本位の考え方が強いかなと疑問に思う点もあった。 -
この人の書くエロティシズムは本当に美しいと思う。
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けっこう難しい章もあったけれど、全体としてたいへんおもしろい。
たしかに、幸福はわたしのものです。
ゾルレンの生き方なんて、しようとおもっても無理ですから。