胡桃の中の世界 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 265
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309408286

感想・レビュー・書評

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  • 石、螺旋、プラトン立体…形が意味を持つもののエッセイから紋章、時計、エロスと多岐に渡る内容でした。

    結晶と言うものに愛を感じているのが読んでいて伝わってきます。タイトルからして閉ざされた空間の中の世界なのですから。
    読んでいてわくわくしながらも味わい深い、そんな本です。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      澁澤龍彦の本は様々なイメージを喚起してくれるので、ボーっと読んでも楽しめる(真剣に読むと大変なコトになるから、それくらいが私向き)。
      記憶力...
      澁澤龍彦の本は様々なイメージを喚起してくれるので、ボーっと読んでも楽しめる(真剣に読むと大変なコトになるから、それくらいが私向き)。
      記憶力とインスピレーションに優れていれば、こんな風に嫌味のないペダンティックさが発露出来るのだろうか?(真似出来る訳ありませんが)
      2012/12/25
  • 鉱物、紋章、怪物、庭園にまつわるエッセイ集。澁澤龍彦の作はこれが初読ではあったものの、作者の知識量には眩暈がする。始終( °◊° )こんな顔で読んでいた。エッセイ...と言うより後書きにもあるとおり、博物誌という方が格好良いかもしれない。本の形をした博物館で楽しい一時を過ごせました。他の作品も読んでいきます。

  • 何冊か読んできた渋澤さんの本で、これが一番面白いと思えた。

    呪文のように、どんどんと出てくる人の名前。
    自分には難解な部分も多々あるけれど
    それらを差し引いても、楽しんで書かれたのだろうなと思える、読んでるこちらも何だか楽しくなる1冊だった。

    螺旋について・ポリフィルス狂恋夢・宇宙卵について

  • 1974年刊行のエッセイ集で、澁澤龍彦の著作の中では私が最も好きな作品。この本に出会ったおかげで、読書の楽しみの次元が一つ増えたように感じた。

    著者のあとがきによれば、「エッセーを書く楽しみをみずから味わいつつ、自分の好みの領域を気ままに飛びまわって、好みの書物から好みのテーマのみを拾いあつめるという、いわば贅沢きわまりない方法によって出来上がったのが本書であるから、ここには埃っぽい現実の風はまったく吹いていない。七〇年代以後の私のしごとの、新しい出発点になったのが本書であるような気もしている」。

    目次: 石の夢/プラトン立体/螺旋について/『ポリフィルス狂恋夢』/幾何学とエロス/宇宙卵について/動物誌への愛/紋章について/ギリシャの独楽/怪物について/ユートピアとしての時計/東西庭園譚/胡桃の中の世界。

  • 石の夢/プラトン立体/螺旋について/『ポリフィリス狂恋夢』/幾何学とエロス/宇宙卵について/動物誌への愛/紋章について/ギリシアの独楽/怪物について/ユートピアとしての時計/東西庭園譚/胡桃の中の世界

  • 2/3 読了。
    再読。世界は今日も胡桃の中で、小さな歯車を回し続けている。

  • パラドクス
    入れ子構造

  • [ 内容 ]
    石、多面体、螺旋、卵、紋章や時計に怪物…「入れ子」さながら、凝縮されたオブジェの中に現実とは異なるもうひとつの世界を見出そうとする試み。
    さまざまなイメージ、多彩なエピソードを喚起しつつ、人類の結晶志向の系譜をたどるエッセイ集。
    著者の一九七〇年代以降の、新しい出発点にもなったイメージの博物誌。

    [ 目次 ]
    石の夢
    プラトン立体
    螺旋について
    『ポリュフィルス狂恋夢』
    幾何学とエロス
    宇宙卵について
    動物誌への愛
    紋章について
    ギリシアの独楽
    怪物について
    ユートピアとしての時計
    東西庭園譚
    胡桃の中の世界

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 永遠の憧れ澁澤龍彦。
    河出文庫から澁澤さんの本がたくさん出ていますが、中でもこれが好きです。

  • こちらの新しい版も持っていて……。どうも出先で、これしか「気分」ではなかったみたいです。あとがきが違います。内容は以前のものと同じです。

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著者プロフィール

1928年東京生まれ。東京大学仏文科卒。フランス文学者、エッセイスト、小説家、翻訳家。マルキ・ド・サドやジョルジュ・バタイユの著作の翻訳・紹介をする一方、人間精神や文明の暗黒面に光を当てる多彩なエッセイを数多く発表。晩年は小説を発表するようになり、遺作となった『高丘親王航海日記』は第39回読売文学賞を受賞した。1987年没。

「2018年 『ドラコニアの夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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