寄席放浪記 (河出文庫 い 13-2)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309408323

感想・レビュー・書評

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  • 3月3日読了

  • 色川武大さんを、私は大ファンの立川談志の「落語立川流」の顧問として知りました。一般には、阿佐田哲也のペンネームで書いた「麻雀放浪記」が有名かもしれません。ちなみに「離婚」で直木賞を受賞しています。
    初めて読んだのが「百」で、とてもいい作品でした。
    本書は色川さんが愛した寄席についての回顧録。それから芸人との対談も付しています。談志との対談は出色。いや、それは単に私がお二人のファンだからかもしれません。
    色川さんも、談志師匠も、もうこの世にはいないのですね。寂しい限りです。

  • 私は生まれた時からテレビがあった世代。娯楽や芸能はテレビの中にあると思っていました。

    この本はテレビ以前、戦前・戦中・戦後の芸能が書かれています。落語や色物、浅草の舞台、そして時代劇。聞いたこともないような芸人さんたちの名前が飛び交います。どれも外にでなければ見ることができないものばかり。
    それらがテレビにとって変わってから、芸能のある場所の衰退が進んだのでしょう。今は浅草にしても見る影がありません。芸能と土地が結びついていた時代があった、ということの方が驚きです。いや、考えてみりゃそうなんだけど、生まれてた時には終わってたんだから、考えたことすらなかったという感じかもしれません。

    色川さんが回想しながらのエッセイと、その時代をよく知る人との対談で構成されています。その中には『死』がごく普通に語られています。特に戦争で死んだ芸人さんが多いこと。

    でも、色川さんの子供時代と同じ頃に、寄席通いをしたかったな。

  • 寄席のオールドタイーマー
    そういえば…

    曲独楽のとし松さん
    ボードビルの小野栄一さん
    粋曲の亀太郎さん

    最近お見かけしないけど、まだ寄席でてるのかな?

  • 浦安中央図書館 【借入】
    色川武大の寄席モノは、年季がはいっているので面白い

  • 下町育ちの著者には、芸人への愛情がいっぱい詰まっている。どうにかして同じ思いを感じたいのだけれど、いかんせんさすがに戦後生まれの私には、固有名詞と人物が結びつかず、読むのが困難。途中から雰囲気だけ味合わせていただきました。
    あと、難しいのは噺家のハナシ。小さん師なんて、五代目の話だと思って読み進んでいると、三代目の話だったりして…。さすがに三木助は先代だ、ってわかりますけどネ。

    2007.07.21-08.19

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