- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309408347
感想・レビュー・書評
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本秀康の短編ベスト本。
先日、杉浦茂の漫画を読んで、本秀康を連想した。
が、今まで私はレコスケ君くらいしか知らないので、どんな漫画書いているのだろう?と思い、読んでみた。
表題作の「アーノルド」は、第二次世界大戦中のマッドサイエンティストの博士に作られた巨人ロボットの脱走劇。いわゆる人間の心を持ったロボットの話だが、どんでん返しがラストにある。
どの話も、かわいらしい絵で時にブラック、時にとぼけてシュールな味を出している。
宇宙人、ロボットなどの「人間に非ず」異界の者たちと人間の交流の話が多い。
その異界の者たちが、人間の優しさに触れるが、優しさは無残に踏みにじられたり(「君の友達(金星編)」)する。それは作者が逆に、人間の優しさ、素直さ、相手の心を受け入れる力を重視していることの裏返しに思えた。
本さんは、最近漫画を描いていないようだが、大人になった目線で、ストーリーを作り、このかわいい絵で表現すると、なかなか枯れた、それでいてキュートなオリジナルな漫画になるのでは、と漫画再開を祈念します。
社会のつめたさ、非情さにおびえながら繊細に生きている10代の気分を思いおこさせてくれるような話が多い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アーノルドが良すぎるけど、博士シリーズもなかなか。短いのに心にしっかり傷跡を残していく話ばかりでした。
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本さんの絵が大好き!
そして、その絵からは全く想像できないエッヂの効いた結末(笑)
これは、ご本人が選んだ傑作選だけあって、どれも素晴らしいわ。 -
作者自選のベスト版短編集。100%ORANGEのそっくりさんっていう印象しかなかったけど、読んでみたらかわいさと裏腹のシニカルさと切なさにびっくりした。いい意味で期待を裏切られるおもしろい作風です。
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よくない方向でキレイにまとまったオチ!
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ワイルドマウンテンに続く宇宙人ねたを中心にした短篇集。文庫なんだけれど、この人の漫画はやっぱもうちょっと大きなので読みたいと思った。
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前から気になっていた本秀康さん。
ヴィレヴァンでやっと見つけて、とりあえず購入。
たれまゆが可愛くて可愛くて。
どれも表紙買いしちゃいそう。
このシュール具合がツボ。
そしてちょっとキュンとする切なさ。
違う作品も読もう。 -
可愛らしいキャラクターがシュールに活躍。
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なんだ、なんだこれ!変なの!全然かわいくない。こわい。
「岡田幸介と50人の息子たち」がいいな。 -
漫画家兼イラストレーターである本秀康の自選ベスト本。
彼の作品は全て網羅してるけど、どんな作品を選んでるのか気になってあえて購入。
文庫版なので彼の入門書にはピッタリだと思う。
彼の作風はシュールなのに少し物寂しげ。
そこが好き。
表題作の「アーノルド」はスネオヘアーというアーティストのPVでアニメ化されているので、気になった人には是非見てもらいたい。
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