思考の紋章学 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309408378

感想・レビュー・書評

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  • ■ランプの廻転
    三島が「遠野物語」を引いて、「物理的に物が動くことで幻覚・幻聴がリアルになる」と言ってるらしい。先日別の話で同じことを私も思ったのだけど、澁澤は更にもう一歩、「そりゃ話中の”現実”と読者の”現実”を混同してる」と突っ込んでて。はあ、おっしゃる通り。私も三島も(←同列においている)甘いわあ。

    ■夢について 
    秋成の奥さんは瑚璉さんというそう。
    「論語」で孔子が子貢のことを「お前は瑚璉だよ」と言うシーンがとても印象に残っていたので、男性の名前だと思っていました。響きも字面も綺麗な名前ですよね。

    ■時間のパラドックスについて 
    露伴の「新浦島」とトマス・ブラウン「壺葬論」”を比較評論。”壺葬”ってどんなの!?なんだか蠱惑的。

    ■オドラデク 
    オドラデクの対抗馬は・・・なんと徒然草から。
    「白うるり」って・・・読んでみたい。

    ■ウィタ・セクスアリス 
    荷風全開で、鴎外はあんまり出てきません。

    ■悪魔の創造■黄金虫 
    「日本作家論集成下」とダブる記述多し。

    ■円環の渇き 
    円環とか回帰とかでボルヘス・ニーチェってありきたりな感があるけど、案外この人が言いだしっぺなんだろうか・・・?我ながらイスラム圏弱し ><
    アルフォンス・アレは面白そう。

    ■愛の植物学
    植物と性愛の絡みって苦手で・・・ ^^;

  • ランプの廻転/夢について/幻鳥譚/姉の力/付喪神/時間のパラドックスについて/オドラデク/ウィタ・セクスアリス/悪魔の創造/黄金虫/円環の渇き/愛の植物学

  • ふむ。

  • 古今東西のネタを選りすぐって、それに羽つけて翔ばしていくみたいな内容に、読んだ当時は衝撃を受けた。
    嘘とか本当とかどうでもいい、面白けりゃいい、と吹っ切ることが出来るようになったきっかけをくれた本。

  • 古今東西の神話・昔話・オカルトを、
    求める様はまるでユング心理学のようだ。

  • [ 内容 ]
    フランスをはじめとするヨーロッパの文学や芸術作品を広く紹介してきた著者が、新たに開いた地平は、日本。
    迷宮、幻鳥、大地母神などをテーマに、東西の文学作品に通底する心的パターンをめぐって、想像力が羽ばたき、美しい紋章のような形を描く。
    その後フィクションへと向かう著者の創作活動を暗示する画期的エッセイ。

    [ 目次 ]
    ランプの廻転
    夢について
    幻鳥譚
    姉の力
    付喪神
    時間のパラドックスについて
    オドラデク
    ウィタ・セクスアリス
    悪魔の創造
    黄金虫
    円環の渇き
    愛の植物学

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ドラデクに関する考察が特に面白い。

  • これを読んで中島敦を読んでみようかな、と思いました。西洋と日本が良い具合に混ざっていると思います。

  • そろそろ卒業旅行の計画を立て始める時期。学生最後の旅。そんな時、この本が教えてくれた「旅」とは、「神の探索の旅は、同時にまた、隠された自我の探索の旅」「迷宮への旅は、人間が新しくなって生まれ出る変身のための、必要欠くべからざる過程」だった。思考回路が簡単な私、そうか、人生迷っていこう、なんて決める。ということは、「新しく生まれ出る」のは死んだ時!?幽霊に変身!そして神と対面するのだ。

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著者プロフィール

1928年東京生まれ。東京大学仏文科卒。フランス文学者、エッセイスト、小説家、翻訳家。マルキ・ド・サドやジョルジュ・バタイユの著作の翻訳・紹介をする一方、人間精神や文明の暗黒面に光を当てる多彩なエッセイを数多く発表。晩年は小説を発表するようになり、遺作となった『高丘親王航海日記』は第39回読売文学賞を受賞した。1987年没。

「2018年 『ドラコニアの夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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