アンフェアな月 (河出文庫 は 13-2)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 1484
感想 : 143
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309409047

作品紹介・あらすじ

生後三ヵ月の赤ん坊が誘拐された。錯乱状態の母親、具体的な要求をしない奇妙な誘拐犯、翻弄される捜査本部。そんな中、遺留品が発見された山中から掘り出されたものとは…バツイチ、子持ち、大酒飲み、捜査一課検挙率No.1、そして「無駄に美人」。ベストセラー『推理小説』に続く、刑事・雪平夏見シリーズ第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 生後3ヶ月の幼児が誘拐された。
    犯人からの要求は具体性がなく、警察は振り回される。

    捜査一課の刑事、雪平夏見は、果たして、無事に幼児を取り戻せるのか?

    二転三転する状況。
    更に、少女達の遺体が、山の中で複数発見される。
    果たして、誘拐犯人と殺人犯は、同一人物なのか?
    深まる謎に、警察も次の手を打てない...

    雪平刑事の型破りの捜査に、ハラハラドキドキしますが、最後に幼児が助かるところは、ほっとします。


  • 女刑事・雪平夏見シリーズ第二弾。乳児が誘拐された。実は母親の狂言なのだが、そこに余命わずかなプロデューサーの正義が入り込んで事件を複雑化させる。誘拐事件の捜査に強行班の雪平が動員されるって警視庁捜査一課は人材難か?とツッコミたくなるが、話自体は面白かった。

  • 次も読みたくなります。
    でも、暮れで忙しいからちょっと我慢かな?

  • 嬰児誘拐事件から少女連続殺人事件に繋がり、ラスト。最初の殺人がこう繋がるとは。刑事としては優秀だけど家庭人としては不器用というか向いてない雪平。一作目読んでないから探さないと。

  • 雪平パート2。
    ドラマは見ていないが、脳内で篠原涼子さんにすり替わる。。。

    パズルですね、このシリーズは。
    手探りで手探りで集めたピースが、最後にピッタリくる感じ。

    テレビの脚本かと思うくらいの場面転換が多いが、2作目にして慣れた。

    本作を一言でいうと。。なんだろ。
    前作は「狂気」だったが。。。
    「生への執着」?
    うーん、なんか違う気がするけど。。
    最後、一筋の光明だった。
    幸あれ。。

  • 美人で型破りな女刑事、雪平夏見のシリーズ。末期ガンで死を目前にした犯人が、偽の誘拐事件で警察を翻弄し、その裏で自ら殺人鬼に罰を下す、という少しややこしい話。
    警察が犯人に翻弄されて最後まで右往左往する様子や、雪平が上司の言葉を聞かずに突っ走った捜査をする様子などは、映像が目に浮かぶようで、いかにもドラマ向けのエンターテイメントだが、小説と呼ぶには少し違う感じ。文字の大きさやページの色などで、場面の音や空気感などを表現しているのは、面白かった。

  • 個人的にミステリ小説はあまり得意ではない。ただ、シリーズの続きがあるらしいから、なんとなく読みたいと思えてしまった。

  • 生後三ヵ月の赤ん坊が誘拐された。錯乱状態の母親、具体的な要求をしない奇妙な誘拐犯、翻弄される捜査本部。そんな中、遺留品が発見された山中から掘り出されたものとは…バツイチ、子持ち、大酒飲み、捜査一課検挙率No.1、そして「無駄に美人」。

  • 推理小説として話の筋は面白かった。主人公の女刑事はちょっとないかな?死んでもいいという若者を殺めることは現実に起こったので予想ができたことなのかと考えさせられる。

  • 誘拐事件。
    ま、この作者のこのシリーズなので、それだけじゃなく色々裏もあるのですが。(^^;
    黒バックに白文字のページが印象的ですね。
    ページをめくることについての作者側からの工夫ってんですかね?
    京極堂も、改ページのタイミングを気遣っていることで有名ですが、こちらも良くできていると思います。
    事件の解決も余韻が残る内容でした。

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著者プロフィール

1968年生まれ。小説家・脚本家・演出家・映画監督。2004年『推理小説』で小説家デビュー。同作はドラマ&映画化。著書に『And so this is Xmas』『女子大小路の名探偵』他多数。

「2023年 『Change the World』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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