猫道楽 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 1390
レビュー : 127
  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309409085

感想・レビュー・書評

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  • 再読。レビューが低いのは、『猫好きで手に取ってみたらとんでもなくBLだったぜ!!オーマイ!!』のパターンですかね(笑)

    綺麗な文体に隠語多用の耽美系長野作品です。
    少年との絡みもあるので苦手な方はそっと本棚に戻されるのがよろしいかと思います。
    隠語で濁してるけど察しがいいと(あるいは界隈に足突っ込んでいれば)、だいぶがっつりやっちゃってます。

    私は高校時代に出会ってどっぷり自分のBLの基盤にしちゃったので、綺麗な文章で紡がれるこのお耽美な世界がたまらなく好きです。長野作品にお決まりのお兄さんや少年も好き。ヘテロだったのに絡まれちゃう主人公って展開も好き。
    そんな方はぜひ。

  • あらすじも読まず、猫の話だと思って読んだら違うネコの話でびっくり(笑)
    今まで読んだ長野作品はさらっとしている感じだったけれど、これは割とガッツリ書かれているので読む人を選ぶかもしれない。
    提灯の話が好きです。

  • いきなりのボーイズラブでびっくり。笑
    長野まゆみさんがそういう系統のお話を書く作家さんだということは知っていたけれど、背表紙の作品説明を読んでもそんな感じはしなくて、単純に猫好きだから読んでみたのだけど、猫道楽ってそういう意味か(ダブルミーニング?)…と妙に納得。
    (ちなみに長野まゆみ作品を読むのは初めて)

    大学生の一朗は学生課で紹介された猫シッターのアルバイトをするため、猫飼亭という屋敷を訪れる。
    しかし世話をするべき猫は見当たらず、おかしいと思い始める。
    そして流されるままに家主とその美しい兄弟たちの奇妙な注文に応えるうちに、彼は不思議な世界を覗くことになる。

    言葉の遣い方が美しくて、耽美な雰囲気ってこういうことを言うのかな、と。
    根強いファンがいる理由は分かる気がする。“和”な感じで綺麗というか。

    同性愛者であるという背徳感を背負いながらも普通の顔をして生きている青年たちが、何の因果か誘われるようにして猫飼亭を訪れ、美しき兄弟たちによってその背徳感を拭い去るきっかけを与えられる。
    四つの短編の主題は恐らくそういうことなのだけど、重くはなく、さらっと読める。
    知らないで読めば私のように面食らうだろうけど。笑

    猫も出てくるには出てくるけど、そんなに重要な役割ではない…かな。
    でも作品に色っぽさを与えるためにすごく役立ってるとは思う。これは多分、犬ではなく猫じゃなきゃ駄目だ。

    綺麗な日本語がたくさん使われている小説で、そこだけ切り取ってみても楽しめるかも、と思った。

  • 「図書館で読めるBL」から興味持って。学生選書にあったので。
    三浦しをんみたいなうっすらBLかと思ったらがっつりBLだった……悪くないけど。

  • 文句なしの耽美もの。

    本屋でぱらっと立ち読みした瞬間、表紙とのギャップにうれしい悲鳴が心の中で上がりました。
    読んだ後からなら、”猫”道楽の意味があー、なるほどねー、とニヤニヤ苦笑いでわかります。

    長野まゆみ作品が大丈夫な方は、読まずして死ねません。がっつりお耽美匂い系は、読んで損はないでしょう。

  • 文体は、今も変わらず美しいのです。いや、深みがましたといえます。だからこそ、男性の色物限定作者になってしまったのがなんだかさみしいのです。もう、彼女の作品を読むことはないと思います。

  • 余りにも隠語が多くてなんというかですね…。一歩間違えばギャグじゃないですか!というくらいの言葉遊びのような台詞回しに思わず吹き出しそうになりました。個人的にはやはり1話と5話の一朗くんと星の話がとてもいいです。一朗くんが星を受け入れる理由がとてもスマートで個人的には好感が持てました。

  • 長野まゆみさんの作品の中でも妖しげな雰囲気漂う多少大人向けな本。
    長野さんの書くエロシーンは、長野さん独特の文体からあまり直接的ではないのにそれゆえに余計危ない香りが増していてどきどきします。そういうところが好きです。

  • 勧められて読んでみました。「猫飼亭」に関わる5つの短編集。表現が綺麗で耽美な世界でした。

  • つまるところ男同士のあれやこれなんだけど描写が綺麗。
    耳の中に入った花びらを舌で取る、っていうのがすごい綺麗で妖しいなあと。
    新鮮でおもしろかった。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの まゆみ)
1959年東京生まれの小説家。女子美術大学卒業。1988年『少年アリス』で文藝賞を受賞。2015年、『冥途あり』で泉鏡花文学賞、野間文芸賞を受賞する。『新世界』『となりの姉妹』『箪笥のなか』『よろづ春夏冬中』『メルカトル』『カルトローレ』『45°』『ささみみささめ』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『左近の桜』シリーズなど著書多数。

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